神の子たち [DVD]

神の子たち [DVD]

アジア最大のスラムと呼ばれ、前作『忘れられた子供たち スカベンジャー』の舞台となったマニラ市郊外の巨大なゴミ捨て場 “スモーキーマウンテン” が、1995年11月、フィリピン政府により強制撤去された。ここでゴミ拾いをし生活の糧としていた人々の一部は、マニラから約20km離れたケソン市のパヤタスゴミ捨て場へと移り住んだ。“第二のスモーキーマウンテン” と呼ばれていたパヤタスゴミ捨て場の別名は “スモーキーヴァレー”。ここもまたゴミから出るメタンガスの自然発火により、一日中煙がくすぶる劣悪な環境だった。
2000年7月10日、そのパヤタスゴミ捨て場で崩落事故が発生し、1000人に及ぶ人々が犠牲となる。この事故を引き金に、その5日後、政府はゴミの搬入を中止した。ゴミ捨て場に住む人々はゴミが再び搬入され始めるまでの4か月間、生活の糧を失うこととなった。
様々な困難を抱える中、新しく生まれる生命、そして死…。
この作品は苛酷な状況にありながらも、誇りを失わず、逞しく堂々と生きる住民たちの姿を克明に捉えた、四ノ宮浩監督迫真のドキュメンタリー映画第2作。


2002年ベルリン国際映画祭正式招待作品、2002年モントリオール国際映画祭正式招待作品、2002年シネマンビアンテ国際環境映画祭グランプリ、ほか受賞多数

文部科学省選定作品(青年、成人向)、東京都知事推奨・優良映画、カトリック中央協議会広報部推薦作品、優秀映画鑑賞会推薦作品、日本映画ペンクラブ推薦作品、日本PTA全国協議会推薦作品(小学3年以上、中学生、青年、成人、家庭向)、大阪府教育委員会推薦作品



この映画の舞台はフィリピンのケソン市というところにある
パタヤスゴミ捨て場。そこで、ゴミを拾って生計を立てている
数家族にスポットを当てています。映画タイトルの"神の子"とは
フィリピンでは障がい児の事を指すそうです。

映画のタイトル通り、この映画には障がい児が何人か
出演しています。このゴミ捨て場は劣悪な環境で、
そのために障がい児が数多く産まれています。
5歳までに育つ子どもは約30%、50m置きに1人
障がい児が産まれていると四ノ宮監督の手記に書いてありました。

この映画は偶然にも、撮影の直後に起こったある悲惨な事故から
始まります。一つタイミングを間違えば監督、スタッフ一同の
命が危なかった2000年7月のゴミ山の崩落事故。

この事故で1000名以上が犠牲になり、政府が危険だと判断、
ゴミが約半年間搬入されない時期があったそうです。
この映画はゴミを収入源にしている人々が、ゴミの入らない
この半年間をどのように生き延びたかを撮影しています。

私が何をおいてもこの映画で学んだのは、
極限状態の生活では何よりも食事することが大切なこと。
食べることが出来なければ生活はこんなにもすさんでしまう
ものなのか、ということが少しですが実感できました。
そして食べることを支える、働くことの大切さも。

ここ日本では、この様な事に気づくのはとても難しいところです。
私はこの映画を見て仕事に対する考え方が少し変わりました。
そして自身を振り返るとなんて贅沢な暮らしであることか。
この映画を見て今までの生活を改めざるを得ませんでした。

ゴミがないと生活できない人たちがいて、片やどちらかといえば
ゴミを出さないように指導されている私たち。
この問題に接点はあるのでしょうか。とても虚しい気がします。
この映画は先進国に住む私たちが知るべき問題をとても多く
含んでいる映画だと思いました。

ドキュメンタリー映画です
フィリピンの世界三大スラムにも数えられる巨大なゴミ山「スモーキー・マウンテン」
フィリピン政府は貧困の象徴であるゴミ捨て場を1995年に完全閉鎖。その結果舞台となるパタヤゴミ捨て場にゴミが捨てられ始めゴミを拾って生計を立てる住人の多くがこちらに移り住んだ。しかし洪水でごみ山が崩れる事故が相次ぎ、多くの人が犠牲になる。その結果ゴミ捨て場は閉鎖され生活の糧を失う人たちを3家族を中心に追った映画。
ゴミの中から廃品回収して売れるものを探す生活というのは本当に貧しい。ゴミ捨て場が閉鎖され本当に米すら近所に貰いに回る状況の中家族で必死に支え合いながら生計を立てている。貧しい状況の中で幼い子供を思いやる夫婦、しかし経済的に不安な状況は心もすさんでいく。このような環境上、多くの幼い子供が死んでいるし多くの障害児が生まれるらしい。
ゴミ山と言えば悪いイメージがあると思うし、上から目線で考えるとゴミを運んでくる事でごみ山が大きくなるだけなので閉鎖すべきと思うだろう。しかし映画の最後でごみ山が再開されるとゴミ拾いで生計を立てていた住人は騒ぎながらバーゲンセールの様に我先にと必死にゴミ拾いをする。久しぶりの収入源だったからだ。奇妙ズレの様なものを感じる。1人の男性が以前に泥棒をするしかなかった人がゴミ拾いで生活ができるようにもなった。と語った。ココに住む住人はごみ山を閉鎖したら生きる術がないのだ。
この貧しい生活を抜け出すにはまず教育、医療そして仕事に就くこと。しかしその日食べるものにも困る為に子どもは学校へ行けない。字が読めなければ病気に対しての知識も手に入らないし、仕事にも就けない。悪循環で課題は多い。だからといってこのままゴミを運び込み、ゴミ拾いで生計を立てれば良い訳ではない。劣悪な環境の中ゴミ山がただ大きくなり問題も増えるだけ。
この映画の製作者は障がいを持った子どもを撮って悲惨さを伝えようという思いを最初持っていてそれが日本人的な発想だと考え、惜しみない愛情を注ぐ家族の愛を表現したかったと語っている。しかし「貧しくても家族で支え合い一生懸命生きている」所だけに感動し「日本人が失ったものを思い出す」だけならば若干日本人的発想でもあると思う。単純に家族で支えながら生きていくしかない現状でもあるから。決してゴミ山に住んで幸せという顔はしていなかったし、どうにか抜け出したくて必死であると語っていた。
どんな場所でも「今」を必死に生きるしかない人々の一面を見せられた。

たんたんと、映像にして流しているが、もう少し一家族に絞って掘り下げた方が良いと思った。フィリピンという国の背景がこのような貧民を生んでいるが、そこのところが見えにくい。

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