ヨコハマメリー [DVD]
あなた知ってる?"ハマのメリーさん"
【作品概要】
人生の深みと温かさが、心をゆるがす感動の物語。 かつて、ひとりの娼婦がいた。彼女の名前は"ハマのメリー"
かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなっていた。"ハマのメリーさん"人々は彼女をそう呼んだ。1995年冬、メリーさん突然姿を消した。自分からは何も語ろうとしなかった彼女を置き去りにして膨らんでいく噂話。いつのまにかメリーさんは都市伝説のヒロインとなっていった・・・。
2006年ミニシアターながら口コミで大ヒットした噂の作品がリリース!
【キャスト&スタッフ】
監督:中村高寛 出演:永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子、広岡敬一、団鬼六、山崎洋子、大野慶人他 企画制作:人人フィルム 写真:森日出夫
ヨコハマを語るうえで必ず話題にのぼるのが「メリーさん」。ヨコハマに馴染みのない人やヨコハマ以外に住んでいる人にとっては、好奇心半分、一種のぞき見的楽しさ半分の意味合いから「都市伝説」というカテゴリーで語られているようです。でも、年代的には40代以上のヨコハマ地元民にとっては、彼女の存在は大変リアルな存在で、一度は遭遇した経験があるはずです。個人的には伊勢佐木モールで数回ほど「メリーさん」を目撃しましたが、プライドと気概に満ちた凛とした佇まいから、ただならぬオーラを感じました。周りの人も彼女の存在や人となりを理解したうえで、尊敬とまではいかなくても、激動の人生に対してある種の畏敬の念を抱いていたように思います。
映画化にあたって真っ先に思ったのが、どうか「好奇心」や「偏見」だけを切り口にしてほしくないという一点でした。「都市伝説」などというわかったようで実は意味不明なキーワードで括られることにはやはり抵抗感があります。しかし、本作品を見て、それはまったくの杞憂に終わりました。証言者によって淡々と語られる彼女とその周辺からの描写の裏側から、敗戦直後の日本の状況、ヨコハマが抱えていた特殊な状況、ヨコハマの「明」を担う伊勢佐木と「暗」を受け持つ日本3大ドヤ街のひとつ「寿町」と娼婦の町「黄金町」などとの対比が、鮮やかに浮かび上がってきます。日本のドキュメンタリー映画はなかなかヒットしないと聞きましたが、セールス面はともかく、内容的には秀逸の出来栄えだと思います。
2009年はヨコハマ開港150周年。当時は政治的に、対外的に“無理やり”開港したと聞きます。それでもさまざまな軋轢をはねのけて突貫工事で開港したヨコハマは、大きな恩恵を受ける一方で、さまざまな「負の影」も背負ってしまった気がします。その負の部分は、注意深くヨコハマを観察すると平成の時代でもさまざまな場面で実感されます。そうした歴史的な因果を意識しながら、なぜ彼女がそのような生き方しか選択できなかったと考えると、さらに理解が深まると思います。
“ハマのメリーさん”には、学生時代、一度だけ遭遇した事がある。その時の彼女の印象は、劇中そのままの、あたかもアングラのパントマイマーか、ちょっと異様で酔狂な人といった風体であったのだが、その後彼女の生きてきた人生を知り、小柄で背を丸めたその後ろ姿を思い出す度に、哀感さと歴史を作った神話性を感じたものだった。今作は、消息を断って10余年、メリーと呼ばれる“伝説の女性”を知る人々が回顧的に語るその思い出を通じて、その特異なキャラクターと生き様に、ある意味慈しみと燐とした毅然さを抱かせつつ、今や東京に次ぐ巨大都市になったヨコハマの、陰の戦後風俗史とも言える部分が照射されるという見事な構成となっている。そして、もうひとつ、末期癌に犯され、余命いくばくもない闘病生活を送りながらも、メリーの為に疾走するシャンソン歌手永登元次郎を巡るサイド・ストーリーを絡ませながら、GI相手の“パンパン”と、同性愛者で“男娼”であった2人の、偏見を乗り越えた信念と、強靭でソウルフルな生き方に、ぐっと引き込まれてしまう。ラストの意表を突いた鮮やかさと感慨は、劇中何度も謳われる元次郎の「マイウェイ」と共に、いつまでも胸を捉えて離さない。映画の冒頭で、出演していた3人の人物に哀悼の意が表される今作は、私にとっては、やはり横浜のドヤ街寿町を舞台にした小川紳介の「どっこい!人間節」以来のエモーショナルなドキュメンタリーであった。秀作!
白塗。真黒の目影。真紅の紅。貴族然の純白ドレス。
異様な風体で数十年間、伊勢崎町に立ち続けた娼婦“ハマのメリー”。
95年忽然と姿を消したメリーと縁ある人物を丁寧に取材した記録映画。
彼らの語りが都市伝説化したメリーを徐々に浮かび上がらせる。
娼男という経験と、母親をパ●パ●と侮辱してしまった後悔の念が、
メリーと懇意にさせ、再度彼女の前での歌を誓うシャンソン歌手。
世間の冷ややかな視線や民度を疑う差別に屈さず否、一顧だにせずも、
その風体は世間の心に焼き付けるためだったのではと、女性作家。
語りは証言者のみに任せ、証言部に『横浜ローザ』の劇中画を挿入し、
メリーを撮り続けた写真家の写真と実写を重ねる映像構成は秀逸。が、
質問者や撮影隊つまり制作者側の臭いを徹底的に排除すべきだったか。
噂、逸話、侮辱、伝説。縷縷と連なるその証言。
最後までメリー自身が語ることはなく代わり数々の証言が訴えたのは
敗戦を乗り越え、気品に満ち、誇りを忘れぬ女の生き様だった。
華やかな表の歴史の一方でもうひとつの横浜の歴史を紡いだ当記録に
メリーはその愛らしい声で労いの言葉を寄越すだろう。
「テンキュ」と。
横浜に生まれ育った私にとってメリーさんは伝説でも何でもなく、実在の、見たいと思えばいつでも見に行ける存在だった。が、仕事に就き色々な場所に移り住んでいる内にすっか... 続きを読む
娼婦であるメリーさんの足跡を追うドキュメント。
インタビューが大半ですが、実際にはメリーさんではなくてキンキラさんと呼ばれていたらしい。... 続きを読む
メリーさんに扮した女優が、当時のメリーさんそのままの白づくめの老婆の姿で、背中を深く曲げながら、ゆっくり伊勢佐木町の商店街を歩いて行く。... 続きを読む
都市伝説になった横浜の娼婦のドキュメンタリー。
中村監督はまだ若いのに映画に関してはマメにインタビューし... 続きを読む
昔、伊勢崎町で彼女を見かけた。
その時の印象は「なんだ、このバアサン」だった。
その後、彼女が「白いメリーさん」と... 続きを読む
ハマのメリー
何時・何処で・誰にもしくはどうやって知ったのか全く覚えていないが、なんとなく其の存在を知っていた... 続きを読む
「彼女はいったい何者なのか」この作品を見たいと思った動機がそれでした。本名は誰も知らないが、際立つ風貌と行動で「メリーさん」と呼ばれていた老女。その外見のインパク... 続きを読む
これだけいい題材を使いながら、この程度のレベルの作品では勿体ない。... 続きを読む
馬車道・アート宝飾(今はスタバになっている)のはす向かいに、横浜東宝会館があった。そこも今はマンションだが、1970〜80年代の東宝封切り館はここと横浜西口の相鉄... 続きを読む
入り口は、横浜の都市伝説見たさに入ってしまった。しかし見終わった際に、不思議な清々しさを覚えて、その清々しさを再び味わいたくて、もう一度見た。二度目を見た時にも、... 続きを読む
同じカテゴリにある他の記事
伊勢神宮 受け継がれるこころとかたち [DVD]
宇宙 未知への大紀行 DVD SPACE BOX I
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [DVD]
ドキュメント 第2次世界大戦 ( DVD 10枚組 ) BCP-021
堂本 剛 平安神宮公演2011 限定特別上映 平安結祈 heianyuki [DVD]
into the 「G」 (映画『GANTZ』ナビゲートDVD)
Fragment(フラグメント) [DVD]
水曜スペシャル 川口浩 探検シリーズ ~未確認生物編~ DVD-BOX (初回限定版)
メタル・エヴォリューション [DVD]
ラセターさん、ありがとう [DVD]
一度は訪れたい世界の街 パリの旅 フランス RCD-5808 [DVD]
佐藤寛子-メタモルフォーゼ-映画「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」より [DVD]
KEI produce CHICANO GANGSTA [DVD]
世界の車窓から~スイス鉄道の旅~ [DVD]
ねこ鍋 [DVD]
ウォーキングwithダイナソー タイムスリップ!恐竜時代 [DVD]
ピナ・バウシュ 夢の教室 [DVD]
THE 世界遺産 「絶景」 THE 世界遺産ディレクターが選ぶ 世界遺産 絶景20選 [Blu-ray]
フルトヴェングラーと巨匠たち [DVD]
妻夫木聡が悪人だったあの2ヶ月 [DVD]
Copyright (C) 2013 DVD info DVDの格安・激安通販情報 All Rights Reserved.