勝利への旅立ち [DVD]

勝利への旅立ち [DVD]
小さな町から州の決勝大会へ----
はみ出しコーチと負け犬の挑戦がはじまった・・・!


<キャスト&スタッフ>
ノーマン・デイル… ジーン・ハックマン
マイラ・フリーナー…バーバラ・ハーシー
ウィルバー・フラッチ…デニス・ホッパー
クルタス…シェブ・ウーリー
オパール・フリーナ…ファーン・パーソンズ

監督:デヴィッド・アンスポー
製作:カーター・デ・ヘイヴン/アンジェロ・ピッツォ
製作総指揮:ジョン・デイリー/デレク・ギブソン
共同製作:グラハム・ヘンダーソン
脚本:アンジェロ・ピッツォ
撮影:フレッド・マーフィ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
編集:C・ティモシー・オメアラ

<ストーリー>
1951年、インディアナ州の小さな田舎町。名門大学チームのコーチとして活躍しながら、選手への暴力が原因でバスケットボール会を追放されていたノーマン・デイルが、高校チームのコーチとして赴任する。前任コーチのショックに死にショックを受けたスター選手がチームを離れ、残されたメンバーと練習を開始したノーマン。しかし田舎町の保守的な人々は彼のやり方が気に入らずなにかと口をはさむ。スター選手のいないチームを育てるのには数々の困難が立ちはだかるのだった・・・。

<ポイント>
●栄光と挫折を知るバスケットボールコーチと田舎町の高校生チームのきづなを描く感動の実話スポーツドラマ。
●名優ジーン・ハックマンが第二のチャンスに賭けるバスケットボール・コーチを丁寧に感動的に演じる。
●コーチ補佐に抜擢されるアル中の元スター選手を演じるデニス・ホッパーがオスカー(R)ノミネートの熱演を見せる。

<特典>
●予告編

日本でのロードショーで見て大変感激した思い入れの強い作品です。
アメリカでも決して大ヒットではなかったようですが時と共に評価が高まり「スポーツ映画」としては常にTop10にランクインする「名作」
監督のデビット・アンスポーは当時TVでポリスドラマの金字塔「ヒルストリート・ブルース」を手がけており、その勢いが本作にも生かされております。

主演はG・ハックマンで共演がバーバラ・ハーシーとデニス・ホッパーと映画ファンでないとピンとこないかもしれませんが、かなり70年代のアメリカンニューシネマの匂いを感じさせるベテラン揃い。
ですから地味な作品でも味わいがあるというか決して「軽く」ならないんです。
デニス・ホッパーは本作でオスカーにノミネートされて長年にわたるスランプから抜け出すきっかけとなったような気がします。
酔っ払って試合中のコートに入りこむシーンでは「アクション」が入る直前にその場でグルグル回ってから演技を始めて酔った雰囲気を出したそうです。
また主役のコーチ、ノーマン・デール役は本来はジャック・ニコルソンが演じるはずであったのがスケジュールの都合でハックマン氏にお鉢が回ったそうです。

お話はど田舎の高校のバスケットチームが新任のコーチに率いられて州大会の優勝決定戦にまで進出するというドリームストーリー。
これはインディアナ州で54年に起こった事実を下敷きにしたもの。
とはいえ、ストーリー自体はまぁよくある話なわけです。
しかし細部や人物描写が丁寧に織り込まれいて分かっていてもつい応援せずにはいられなくなるんですね。これぞ映画のマジック!
特筆すべきはまずカメラワーク。初秋から冬にかけてのノスタルジックでどこか懐かしい田園地帯の美しい風景を見事にとらえています。
しかし試合のシーン(特にクライマックス)では一転、スピーディーで縦横に動き回る映像が見る者の興奮を呼び覚ましてくれます。

そして極めつけは名手ジェリー・ゴールドスミスの音楽!オーケストラサウンドに電子楽器の音を盛りこんでいて古臭くないんですねぇ。
本作でも当然のようにオスカーにノミネートされました。
特に試合シーンのテーマは日本のシンクロチームが演技で使ったこともあるほどダイナミックで本当にすばらしいの一言に尽きます。

スポーツ映画であり大人のロマンス映画であり、敗者復活の物語でもあります。見ていて気持ちのいい作品ってのは中々出会えないものですが、この映画のような作品との出会いがあるから映画はやめられないのだ。

*【以下結末に触れています】

1951年冬。インディアナ州の小さな町ヒッコリーの高校に、新しいバスケット・ボール部のコーチ(ジーン・ハックマン)が赴任してくる。小さな町にとって、バスケット・ボールは、単調な生活の中での最大の関心事だ。彼の破天荒ともいえる指導方針は、町の住人との衝突などを惹き起こすが、それを乗り越え、たった6人だけの弱小チーム(のちに、天才的な腕の選手が入部し7人となる)を州大会出場にまで導く…。

フットボールの名門、ノートルダム大学に入学した、小柄なフットボール選手のはかない活躍(たった27秒間の試合出場)を描いた『ルディ [DVD]』で、「スポ根もの」に腕の冴えをみせる監督として、映画ファンの心に名前を刻んだデヴィッド・アンスポーが、その7年前に手がけた隠れた小品。現代ハリウッド映画界の名優といっていいハックマンの抑えた演技(試合では、すぐにカッと沸騰して度々退場処分になるのだが…)の素晴らしさとともに、インディアナの小さな町の寂しく静かな(と同時に美しい)自然の中に描かれる爽やかな「スポ根もの」の秀作だ。テーマにおいて、『ルディ』の原型、あるいは、ほとんど双子ともいうべき相似を持っている。アンスポーの「スポ根2部作」といっても差し支えないだろう。

本作では、バスケット・ボールに材を採っているが、アンスポーの追い求めるテーマは変わりがない。劇中、バーバラ・ハーシー扮する教師が、優秀な生徒ジミーをバスケット・ボールだけに熱中させる危険性を説くと、ジーン・ハックマンのコーチがこう応える。「たった一瞬でも栄光の中にいる者は神だ」たとえそれが、どんなにはかなく、短い時間での栄光であろうとも、それに向って全身全霊を賭けることこそ大事であり、そして、決して恵まれた資質がない者(原題の"Hoosiers"とは「田舎者、不器用な連中」という意味であり、インディアナ州のあだ名でもある)でもその栄光を手にすることはできる―それがテーマである。単純と言われてしまえば、あまりに単純、古めかしいと言われてしまえば、あまりに古めかしい「アメリカン・ドリーム」だ。その具現の対象が、本作ではバスケット・ボール、『ルディ』ではアメフトというアメリカの国技ともいえるスポーツなのは、当然といえば、当然なのだろう。

しかし、その愚直な(そして時代遅れの)アメリカン・ドリ−ムを描くアンスポーの演出は確かで力強い。そして爽快だ。とりわけ、バスケット・ボール試合の高揚感溢れる演出が素晴らしい(ジェリー・ゴールドスミスの音楽も熱狂を盛り上げる)。選手たちとコーチが、狭く暗い地下ロッカールームから階段を昇り、歓声に沸く体育館へと向う姿を、手持ちキャメラでワンカットで捉えるのだが、閉所から広い空間への開放感と共に、選手たちの緊張と心臓の鼓動…等、生理が伝わってくるほどだ。続く、試合のシーンでは、ゴールを決めた選手たちが嬉しさのあまり、コーチのもとに駆けつけるのだが、ここでも手持ちキャメラは、感極まったという感じで、客観的な立場を忘れて、ほとんど「第8人目の部員」のように、他の選手たちと一緒になってコーチのもとに駆け寄り、はしゃいでしまう。こういった演出による生々しい臨場感が、この作品のただならぬ高揚感に結びついている。ヒッコリー校が勝つことはわかっていながらも(ご都合主義の出来すぎなゴールも許そう!)、思わず手に汗握らされ、気持ち良くカタルシスへと引き込まれてしまうのだ。

試合が終わって場面が変わると、キャメラは静かに、現在のヒッコリー校の体育館の壁に掛かる、「52年インディアナ州バスケット・ボール大会優勝」の大きなパネル写真に寄っていく。誇りに満ちた笑顔を浮かべたコーチと選手たちの集合写真である。そのパネルの下では、そんな遠い昔の出来事など知る由もない小さな子供が、無心にバスケット・ボールをついている。6人のHoosiersは、アンスポーによって、まさに、一瞬の栄光とともに永遠に封じ込められたのだ。類型的だが、静かな余韻を残す美しい幕切れである。

余談になるが、本作に、1人バスケット・ボール選手にはあまりに向いていない背の小さい選手が出てくる(本人も自嘲気味に「マネージャーのようなもの」などと言う)。アンスポーのやさしい演出によって、彼にも「一瞬の栄光」が与えられるのだが(子供のように、ボールを下から放り込むようにして、ゴールを決めるのだ!)、この「恵まれた資質を持ち合わせていない選手」にスポットを当て、テーマをさらに純化、深化して作られたのが、もう1人の"Hoosier"ルディ・ルティガーの物語であることは言うまでもない。

本DVDは、1999年にカルチュア・パブリッシャーズ、2003年にユニバーサルから発売されたものと同一マスターを使用したもの。おそらくマスター・ポジあたりからSDテレシネされたマスターのようだが、MGM/UA(日本では20世紀フォックスが販売)らしく、丁寧なレストアはされておらず、あまり精細感のない画質だ。しかし、許容できる範囲だろう。音声も明瞭だ。特典は、予告編のみというあたりも、いかにもMGM/UA作品らしい。

 高校のダメ・バスケット・チームが訳ありの熱血コーチの指導のもとで強くなっていくという内容はアメリカのスポーツ映画のお決まりのパターンでストーリー自体に新鮮さはないし、「がんばれベアーズ」ほどの愉快さや「フィールド・オブ・ドリームズ」ほどの感動はないが、何故か印象に残る映画だった。普通ならもっと後半を感動的に盛り上げて行くところだが、田舎の美しい風景の中で淡々と話が進んでいくことが逆に新鮮だったのかもしれない。ジーン・ハックマンとバーバラ・ハーシーの実力派2人の手堅い演技もよかったが、この映画でアカデミー賞にノミネートされたデニス・ホッパーのアル中のダメ親父ぶりが見事!これでハックマンとハーシーの恋愛関係がもう少し自然で深く描かれていて、生徒役にもっと個性的なメンバーがいればもっと傑作になったような気がする。惜しい作品だがデニス・ホッパーの名演だけでも見て損はない。

自分の信念を曲げることなく、田舎町の高校バスケットボールチームを指導し、州のチャンピオンとなるという実話をもとにしたというサクセスストーリーです。... 続きを読む

舞台は1951年米国、インデアナ州。制作は1986年。
個性派コーチと地方の弱小バスケットチームの快進撃!実話に基づく青春ドラマ。... 続きを読む

「ペップトーク」は試合前やハーフタイムなどに監督が選手の「やる気のスイッチ」を入れるショートスピーチなのですが、「youtube」などで「peptalk... 続きを読む

はじまって15分ぐらいで先も読めてしまうし、ところどころ妙にユルくなるのに、最後まで見せてしまうし、泣かされる。... 続きを読む

デニス・ホッパーのアル中ぶりが傑出

使えないおチビ君の「花道流フリースロー」が決勝点になるとこなんざいじりすぎで笑える... 続きを読む

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