秒速5センチメートル [Blu-ray] 【この商品に関連する動画はこちら】
新海誠監督2007年劇場公開最新作が、早くもBlu-ray Disc化決定!
2007に劇場公開され、大好評だった新海誠監督の最新作。7月にDVDを発売、10月にはレンタルを開始し、販売、レンタルともに好調の「秒速5センチメートル」がBlu-ray Discでついに発売!
劇場用にHD解像度でつくられた本作。
DVDでは再現することができなかった本作の美しい画面描写や繊細な背景を、より鮮明に生まれ変わった映像とサウンドの次世代Discで思う存分お楽しみ下さい!
◆アニメーション映画賞を受賞!
2007年11月13日オーストラリアのゴールドコーストで開催された映画の祭典「アジアパシフィックスクリーンアワード2007」にてアニメーション映画賞を受賞!
◆主題歌「One more time, One more chance 」(山崎まさよし)
10年の時間を超えて、新海誠の情感溢れる映像に美しく切ないメロディーが次世代Discでより高品質に収録したサウンドで響く!
あちこちで「いまひとつ」といった評を見かけるこの作品。
反面、「深く心に染み入った」という人もまた多数です。
観る人を左右するポイントは、自分に主人公のような体験があるかどうか。
・遠距離恋愛をしたことがある
・お互い好きなのに、離れてしまったことがある
・忘れられない人、思い出がある
こういった経験がないと、第一話は普遍的で良いとしても、第二話での主人公の冷たい優しさは理解できず、まったく感情的な演出をとっている第三話では話から突き放されてしまいます。
逆に、自身の体験や感覚と重なる人は、一見すると何もないようなストーリーの中に、愚直なくらいの切ない恋心が表現されていることに感動します。
幼心に大切な人を見つけ、それでも、いつまでも一緒にはいられないと予感する【第一話】。
美しすぎる思い出を忘れてしまえない【第二話】。想いが届かない苦しさを知っているゆえ、自分を好いてくれる子に中途半端に優しくしてしまう。それが一番残酷なことだと気付く余裕もなく。
大人になってもうまく現実を生きられない【第三話】。ラスト五分はPVのように「one more time, one more chance」にあわせフラッシュシーンが流れるだけなのですが、一、二話の主人公の胸中が分かっているなら、もはや言葉では言い様のない感傷がここで最高潮へと達するでしょう。
― 憧れに一途であり続けることは、下手な生き方なのだろうか ―
私としては、これ以上なくエモーショナルで、今までの新海作品のテーマがまとまった最高傑作でした。
通常版と限定版とを迷っている方には、限定版をオススメします。理由は「サウンドトラックCD」。
サントラを聞くと、アレンジされた主題歌も美しいことながら、もうひとつのメインテーマの旋律(2、10曲め)がどうしようもなく切なくノスタルジックです。さながら第一話の、雪の一夜のように。
この映画の主役はなんといっても映像でしょう。会話やストーリーは簡潔で、その分映像で全て語っています。全体的には悲しげな雰囲気ですが、小説などで景色の描写がそれを見る人の心境を表すように、この映画全編を通して描かれる美しい景色は、日常のささやかな、けれども確かな『希望』の象徴なのではないでしょうか。
以下ネタばれ。そこで是非とも気づいてほしいのが主人公が追い求めていたもの。踏み切りの向こう側にあったもの。具体的には明里ですが彼女は象徴的な存在です。この映画の一番最初と最後の踏み切りのシーン、わざわざ同じアングルにしてあるのだから当然意味があると思います。最初に小田急が画面いっぱいになったシーンは、ラストの貴樹が踏み切りで振り返ったシーンにつながっているのではないでしょうか。PVでもそうでしたしね。
小学生時代の初恋の人を忘れられず、中学、高校、大学と過去に縛られて生きてきた貴樹(ずっと小田急の向こうにいるはずの明里を見つめる貴樹〔小学生から大人へ〕)・・・年月が過ぎ(小田急が通り過ぎ)大人になった貴樹の目の前に明里の姿はなかった・・・
貴樹が追い求めていたのはもちろん明里です。しかし、文通が途切れ、時が経つうちにいつの間にかそれが具体性を失っていきます。(第一話、彼女を守れるだけの力がほしいと強く思った→第二話、最初のシーンで貴樹が見ているのは明里ではなく遠くの光、→第三話、コンビニに入る前の独白「届かないものに手を触れたくて、それが具体的に何なのか・・・会社を辞めた」)
このように明里への想いは徐々に抽象的になり最後には貴樹ですら何を追い求めていたのか分からないと言っています。これがラストシーンで明里が姿を消した理由ではないでしょうか。ストーリー上で納得いく理由というのは明確に説明されていませんが、それはそもそもこの作品のメインの部分に細かいストーリーが必要ないからだと思います。
そして最後に貴樹が微笑んでいたのは、彼が追い求めていたものが明里という具体的な存在から、なにか大切なもの、想い、に姿は変われど存在していたから。そんな大切な想い(大切な人)をどこかに隠している世界そのものを愛おしく思えるよな気持ちがあったからではないでしょうか。
それこそがこの映画の根底にあるもの、全編に散りばめられた美しい世界の、微かな、けれども確かな希望なのだと思いました。 ストーリーだけなら中途半端な恋愛物語がこれほど心を揺さぶる理由は、こういったテーマが無意識のうちに伝わってくる作品だからなのではないでしょうか。
最後に小ネタ一覧(想像+小説より)
第一話・・・
踏み切りのシーンのラストとの繋がり
手紙を書いている貴樹の思いは鳥になって明里の元へ
岩舟駅への道中、焦る貴樹の想い→吹雪・半分諦め?疲れ→静かに降る雪
明里との別れのシーン、明里「あなたはきっと大丈夫。」(もう会えない、諦め?)
それに対する貴樹「手紙書くよ。電話も。」(諦めきれない、執着)
鳥は二羽に(二人の宛てのない思い)
第二話・・・
冒頭シーン、夢の中の光景が永遠の想いが存在する場所のイメージ(実在しない)
弓道で遠くの的を真剣な瞳で狙う貴樹(執着心の比喩)
冒頭シーンの景色と後に花苗が紙飛行機を飛ばした場所の景色の構図が同じ、特徴的な木が一本あり、夢の中での太陽?の光は現実には風力発電のライトになっている。心象風景の元?
私は犬じゃなくてよかったなあ(犬のカブが花苗のすぐ横でしっぽ振りまくり)
カブのエンスト(花苗の決心が折れる)
太陽系外探査のロケット(遠く昔の思い出、深遠にあると信じる大切な思いを追い求める貴樹)
打ち上げシーン(ロケットと自分を重ねる貴樹、貴樹はロケットと同じだと思い知った花苗)
ロケットの煙で真っ二つに分けられた空、電線で真っ二つの月(ロケット打ち上げ前と後の花苗の心境の変化)
第三話・・・
宇宙の遥かかなたへ飛んでいく探査機・お互い相手に出せなかった手紙・東京の上を飛ぶ二羽の鳥(二人の宛てのない想い)
明里と貴樹が昔を思い出す(雪と桜の花びらは思い出の象徴、)
桜の花びらを握り締める貴樹、特に気にしない明里
映画館でみたかったなあ・・・
※後日付け足し&手紙について...
新海誠監督の作品に共通するテーマのひとつとして、”「永遠の想い」?のようなものが存在してほしいという願い”が挙げられると思います。
ここでいう「永遠の想い」というのは例えば、心の拠り所になるようなもので、それも、何事にも左右されない絶対的なものという意味なのですが、新海誠作品を見るたびに、私はそういうものを感じずにはいられないのです。
分かりやすい例でいえば「ほしのこえ」での印象深いラストシーンがそれに当たります。
離れ離れの主人公たちの「私は(僕は)ここにいるよ」というセリフが意味するのは時間や場所に関係なくただ何かが存在するということ、つまり永遠・絶対の想いというものがあったらいいな、あるはずだという願いです。
主題歌through the years and far awayの通りのシンプルなメッセージです。
「雲の向こう約束の場所」では、その題名自体が「永遠の想い」が存在する場所ということでしょう。そして、塔が「永遠の想い」のシンボル、沢渡サユリがいなくなり、約束を叶えられなくなったことが
「永遠の想い」の存在条件。約束は失われたことで初めて、永遠性を獲得したのです。そのため主人公たちがその約束を守った瞬間その約束に込められた想いは永遠ではなくなってしまいます。
主人公は自ら「永遠の想い」に終止符を打ち、「約束の場所を失くした世界で、それでも、これから僕たちは生き始める」と決心したところで物語りは幕を下ろします。
秒速5センチメートルではまさにその続きが描かれています。
この作品では、ここでいう「永遠の想い」は「深遠にあると信じる大切な想い」などと表現されています。
第二話の冒頭の異世界が貴樹が追い求めたその想いが存在する場所、前作でいう約束の場所というわけです。
しかし、宛てもなく空を彷徨うアカゲラ・宇宙の遥かかなたへと飛び続ける探査機などに象徴されるように現実世界では貴樹は「永遠の想い」を見つけられません。
さらに決定的なセリフが第一話終盤にあります。「永遠というものや魂というものがどこにあるのか分かった気がした〜僕たちはずっと一緒にはいられないとはっきりと分かった。」
明里との「約束の場所」にたどり着いても「永遠の想い」は存在しなかったのです。
しかし、ここで思い出してほしいのが第一話で二人が書いた手紙の存在です。
年月とともに刻々と変化していく人間関係や自分の想いの中で変わらずにあったもの。
それは初恋の思い出と、失くしてしまったことで時間の経過から置き去りにされた手紙だけです。
相手に届くことのなかった手紙は、風に飛ばされてしまったり、押入れの奥にしまわれてしまい、ある意味で永遠性や絶対性を獲得しているといえます。
それに、明里の手紙に書かれた「あなたはきっと大丈夫」という言葉はその手紙を貴樹にとっての心の拠り所たらしめるのにこれ以上ないもでしょう。
はっきり言ってしまえば”お互いに届けられなかった手紙があるという設定”がこの作品での「永遠の想い」ということになります。
もちろん貴樹は明里が書いた手紙の存在すら知らないのでこれは推測でしかないのですが、彼女との別れ際にほぼ同じ言葉を掛けられているのが伏線となっているのかと思います。
また、パッケージなどにもある”どのくらいの速さで生きればまた君に会えるのか”という言葉が意味するのは、どうすればもう一度君に会って「あなたはきっと大丈夫」と言ってもらえるのか、
絶対的な心の拠り所・「永遠の想い」を見つけられるのか、ということなのではないでしょうか。
ただし、あの手紙はお互いの元に届くことはなかったので、ここから見出せる「永遠の想い」はあくまでストーリーの表面上にはありません。
それでも想いの残滓がまだ存在していることが随所で表現されています。第二話での出す当てのないメールがその最たるものでしょう。手紙からEメールへの変化が流れた時の長さを感じさせます。
また、第一話で貴樹の手紙にこめられた想いが鳥になって明里の元へ・・・という表現がありますが、第三話においても雪の降る東京上空を二羽の鳥が彷徨うように飛び続けています。
そんな中で全編を通して変わらずにあり続けた桜の花びらと雪だけが、大人になった貴樹に”何かは分からないけど大切なもの”を思い出させます。
淡く微かな、まるで人が夜空の星に願いをかけるときの気持ちのようにあやふやな希望が、物語の底を流れ続けます。
それとは対照に私達、視聴者側には、実際には存在しなかった「永遠の想い」の痕跡を桜や雪として表現することで、その絶対性や神聖さが極限まで高められているように見せています。
また、第三話において明里の手紙だけは現物が存在しています。しかし、「私も、彼も、まだ子供だった」というセリフから、その存在価値はもはやただの思い出になってしまっていると考えられます。
現在見ている手紙の持つ意味は、明里にとっても貴樹にとっても、もはや手紙を書いた当時のものとは違ってしまっている、または失われてしまっている、
というと”今見つめている星の光はもっと昔のもので、実はとっくに滅んだ星の光かもしれない”というのに似ていると思いませんか?
人が星に願いをかける理由というのが、その絶対性や神聖さ(暗い夜空を美しく照らす神聖さ、希望の象徴、あまりに遠くどうすることもできない絶対性、今見ている星の光は大昔のもので実際にはもうなくなっているかもしれないというような存在の不確かさ、)
にあるのだとすると、二人の手紙はそれと似たようなものを感じさせるのです。
新海誠監督の過去作品には、「永遠の想い」が存在し得る場所は、かなり具体的に描かれています。前作では塔に行くという約束、あるいはと塔そのもの、
前々作ではメール、あるいは携帯電話のメールBOXがそれに当たります。
そして、その「場所」には毎回確かに「永遠の想い」が届けられます。前作では主人公達は実際に塔まで飛んでいき、前々作ではノイズまじりでもメールが届きました。
今作では手紙をなくした事により「場所」は用意されましたが、そこに「永遠の想い」が届けられることはありませんでした。
そこにあるのは一度はほとんど忘れてしまった遠い昔の思い出だけなのです。「そんな簡単に救いが降ってくるわけない〜。」第三話より。
そんな世界で貴樹が長い長い旅の果てに見つけたものは、昔と同じように美しく舞い散る桜の花びらでした。
実際には10年以上の時が経ってるのですが、それは彼にとって時間の経過を感じさせないものでした。
そして、その直後、貴樹自身にすら何か分からず、それでも探し求め続けていた「何か」が、突然目の前にそれも非常に具体的で強烈な記憶ととも掠めていきました。
そんな明里との一瞬の邂逅は、この世界のどこかには確かに「永遠の想い」が存在することを(存在したことを)貴樹に感じさせたのでしょう。
「こんなとこにあるはずもないのに」ということは彼が一番良く分かっているのでしょうが・・・だからこそ彼は明里の後を追おうとしなかったのでしょう。
私達は時間という絶対的な尺度によって「永遠の想い」とは遠く切り離されてしまっている。けれども、この不条理ながらも美しい世界はその淡い希望の存在を僅かに感じさせてくれる。
ラストの彼のどこか悲しげながらもすっりきりした表情は、そんなことを私達に教えてくれた気がしました。この作品はそんな淡い救いの物語です。
きっと私達にも「永遠の想い」とまでいかずともそれに似たようなものはあるはずなのです。例えばそれは街中の何でもない景色に、それこそ急行待ちの踏み切りあたりからでもふと思い出されるようなことなのでしょう。
この作品中、常に描かれ続けたどこかで見たことのあるような日常の風景、時間や場所が多少変わったくらいでは分かつことができないほど、ああいうものに私達の心はどうしようもなく縛られてしまっている。
だからこそ私達はこの作品を見て感動するのでしょう。
ショックでした。
非常にキツく、見るのがつらい作品です。
特に、学生時代の恋愛を引きずっている者、
就職して自分が恋愛につくづく向いていないのだと悟った者にとっては
耐え難い苦痛というか鈍痛を感じることでしょう。
私は最後の最後まで作品の中に救いを求めてしまいました。
でもそれはなかった。
それでも作者のメッセージを何かしら受け取れる方はよいでしょうが、
私はダメですね。
「現実がこんなにつらいのに、どうして映画の中まで、
こんなにつらいものを見せつけられなければならないんだ。」という
よく聞く感想が思いつく、
ある人たちにとってはただただ落ち込ませるだけの作品かもしれません。
もしも映画館で見ていたらブルーレイもDVDも買わなかったと思います。
こんなにつらいものを二度と見たくないからです。
映像は素晴らしいほど美しいです。
しかしそれは人を落ち込ませるのに大きな役割を果たします。
貴樹は明里を思い続けていたのではない。
明里以上の何かを追い求めていたのである。
祝福と呪いは対である。... 続きを読む
実家を思い出します。
絵(特に背景)が好きで購入しました。
種子島行きたいと思わせます
桜花抄での優しげで鮮やかな春の色彩、コスモナウトでの夏の黄昏、秒速5センチメートルの都会の寒空。この作品を観て何より印象に残ったのは人物よりも風景だった。
10年ぶりにせつなさ炸裂! せつなさ度を上げすぎると好感度が下がるので注意しよう! みたいな映画ですね。... 続きを読む
この映画は、「言の葉の庭」をきっかけに購入しました。今まで知らなかった事を後悔してます。... 続きを読む
初めはGaoの無料配信で視聴しました。ノートPCの小さい画面な上に画質も低画質だったと思います。なので、こちらのブルーレイディスク購入。... 続きを読む
この話、ハッピーエンドなのではないかと思うに至ったわけです。... 続きを読む
新海作品をいくつか見てきて思うのは、初恋に拘りすぎることと、リアリティがないことです。... 続きを読む
はじめてこの作品をみたのは、5年前でした
そして5年経って見返しましたが
やっぱりせつない・・・... 続きを読む
3話からなる連作短編集です。
1話、2話はとても良かったのですが、3話でがっかりしました。... 続きを読む
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