あの頃映画　「復讐するは我にあり」 [DVD]

あの頃映画　「復讐するは我にあり」 [DVD]
男はにこやかに犯罪を重ねた！
数々の映画賞に輝く日本映画史上屈指の傑作！

製作年　1979年

●佐木隆三の直木賞受賞作を鬼才、今村昌平が挑んだ意欲作。
●稀代の殺人鬼、榎津巌の犯行の軌跡と人間像を描いた作品。
●第3回日本アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・助演女優賞、キネマ旬報賞作品賞・脚本賞・助演男優賞・助演女優賞、毎日映画コンクール優秀賞・脚本賞・監督賞、ブルーリボン賞作品賞・助演男優賞・助演女優賞ほか当時の映画賞を総ナメ！

あの頃映画　松竹DVDコレクションとは？
映画会社松竹ならではの大作映画、こだわりの映画、良質映画の数々を、今だからリバイバル。名監督・名優たちが活躍したあの頃の映画を、ご自宅で気軽に楽しめるＤＶＤコレクションとして、100本を超える充実のシリーズラインナップでお届けします。

＊この商品は、既発の商品と同内容・同仕様になります。

面白い　とにかく面白い　実際に全ての人の心にあるであろう犯罪意識、犯行に及ぶことはできないが
実にその心理を突いていると思う。　緒方さん、三国さんの名演技には脱帽物である。

主演の緒形拳さんと監督の今村昌平さんの、間違いなく
代表作の１本です。
連続殺人犯を主人公とした物語なので、暗澹たる内容では
ありますが、画面から目を逸らすことが出来ず、見応え
たっぷりです。
改めてＤＶＤで見直す価値のある、最高の作品です。

　昭和犯罪史において「史上最高の黒い金メダルチャンピオン」との異名を取り、

日本中を震撼させた殺人鬼、西口彰。

敬虔なカトリックの家庭に生まれながら「千一屋」と自称し、息を吐くように

嘘を重ねては用がなくなれば紙屑をゴミ箱に捨てるように殺人を犯す。
　
・・・・とまあ月並みな事を書いてみましたが、果たして

常套句のような人物像を額面どおりに鵜呑みにしていいものか(公私混同を抜きにして)。

勿論、死刑に匹敵する罪を犯したのだから当然の因果応報なのだが。

著者が題名をつけた由来として「(西口自身)を否定も肯定もしない」との意を込めてつけたというらしい。

　ノンフィクションの基本的概念は客観性。

その祖として名高いカポーティは傑作「冷血」の取材過程で次第に当事者(犯人)に理解を覚えてしまうという

失態をし(勿論個人的にだが)、「同じ家で生まれ、一方は玄関、もう一方は裏口から出て行った」という観念とも憐憫ともとれるコメントを残した。

彼の名声は確かだが彼自身がそれを完遂できなかった、あのカポーティですら現実を見切れなかった・・が今作はそこが徹底している印象を題名の逸話からも感じれる。

彼が罪を犯しながら列島を縦断する過程で何があり、何がなかったのか。

血と嘘にまみれ、何を得て、何を失ったのか?。

　彼は神を愛さなかったのか、それとも愛されなかったのか。

この映画には解剖所見も答えもない、我々が目撃するのは修羅に己を見出し(あるいは見出され)、選び(あるいは選ばれた)生きた(または生かされた)男の年代記だ。

　～惜しくない、俺の一生こげなもの～　

西口彰の残忍な殺人記録として、興味深く拝見させていただいています。以前、テレビで放映されたので、ぜひ、もう一度見たかった作品です。

高校一年の頃映画館に一人で観に行った記憶が有る。

連続殺人を続けながら逃げる緒方拳。　　滑稽なまでに陽気な殺人者に見えた。... 続きを読む

かつての今村昌平さんは、シャーマニズムを、エキゾチシズムではなく、人間探求のプリズムとしてドラマに持ち込む、稀有な監督でした。「にっぽん昆虫記」、「赤い殺意」等、... 続きを読む

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