あの頃映画 「皇帝のいない八月」 [DVD]
自衛隊元将校の藤崎(渡瀬恒彦)らが博多発東京行のブルートレインさくら号を占拠。大規模なクーデター勃発を危惧する政府は、ただちに事態の収拾に乗り出すが…。もし現代の自衛隊がクーデターを起こしたら? という想定の下で記された小林久三の同名小説を原作に名匠・山本薩夫監督がオールスター・キャストで描くポリティカル・サスペンス超大作。列車内では緊迫した状況下で藤崎とその妻(吉永小百合)、そして彼女のかつての恋人(山本圭)による三角関係の因縁劇が進められていくが、やはり圧倒的におもしろいのは政府側の描写であり、反体制的立場を一貫して貫く山本監督の面目躍如といった政治家という名の巨悪によるドロドロの駆け引きがエネルギッシュに描出されている。なお「皇帝のいない八月」とはクーデター計画の暗号名で、同名レコードから採ったという設定から、音楽担当の佐藤勝はまず架空の同名クラシック組曲を構築し、それを元にさまざまな劇中曲を奏で上げながら、作品のサスペンスを否応なく高めてくれている。(増當竜也)
非常に面白い映画という評判だったのでいつか見てみたいと思っていた。
青森で警邏中のパトカーが襲撃されそこで使われた武器が国内に流通していないアメリカ製のものだという事が判明。
その事件を調べるうちに、元自衛官をリーダーとした自衛隊による大掛かりなクーデター計画が浮かび上がる。
そして背後に渦巻く、大物政治家たちの駆け引き、寝台特急「さくら」を乗っ取ったクーデターの首謀者たち。
日本を変えるという狂信的な志をもつ自衛官たち、そしてそれを阻止しようとする内閣、防衛庁などの政府関係者。
そこにリーダーの妻であり、政府関係者の娘、その元恋人が絡んでくる。
出てくる豪華キャスト俳優たちのさすがの貫禄と演技に引き込まれる。
渡瀬さん、三国さん、山本圭さん、高橋さん、山崎さんなどもいい味だしているのだが
どうしても浮いてしまうのが吉永さん、
お嬢様すぎてどう考えてもチリに個人旅行に行きそうなタイプじゃないし、彼女がでてくると緊張感がなくなってしまった。
もう少し役の設定を考えて方がよかったのかもしれない。
同じ女性だも大地さんはすごい存在感だった。
いい俳優がさすがの演技をしているすごい映画だけにそれが残念に感じた。
公開当時は中学生で、タイトルからは何の映画だか想像つかず、ただ渡瀬恒彦と吉永小百合のラブシーンがあるというのを週刊誌で見た記憶だけが残っていました。後にTV放映で初見し、そのプロットの面白さに引き込まれました。自分としては自衛隊のクーデーターとか憂国思想なんかよりも、政治権力側の駆け引きの部分が好きです。弱小派閥を率いながら、ライバルの計画を我がものの権力闘争に利用するという陰謀と謀略、そこに暗躍する日本版CIA的な存在(高橋悦史が好演)、実は振り回される自衛隊の幕僚と現場、何もできないマスコミなどなど、色んな関係をうまくまとめ上げたサスペンス大作だと思います。クーデターの計画や描写は残念ながら低予算です。寝台特急のトレインジッャクは一部であるはずが、それがメインになってしまっているのが、リアリティを欠いているところでしょうか。それでも当時の松竹としたらかなり力が入ってますね。渥美清がコメディリリーフ的な存在で出ていますが、ラストシーンではうまく生き延びてくれているでしょう。ジャケットがデザインがイマイチなので★は4つです。
「真夏の軍人の反乱」を描いた作品といえば、「日本のいちばん長い日」が有名だが、この映画はその「真逆」をいくもの。
おそらく「三島事件」に触発されてつくられたのだと思うが、「自衛隊不平分子のクーデター」という「架空の事件」を題材にしているので、どうしてもリアリティーにかける。
例えば、いくら事前に情報を得られたとしても、全国蜂起のクーデター集団を前夜に「さくら号の部隊を除いて」制圧することなど不可能。
内閣調査室長の「大活躍」は何事だ。自衛隊を即座に的確に動かすことなどできない。
逆に、総理大臣を徹底的に「狸おやじ」に描いたことは評価できる。これほどの悪人はそうそういないが、こういう悪役がいなければ映画はおもしろくない。
寝台特急さくら号を乗っ取った元自衛官幹部の演説は、まるで三島由紀夫だが、わざとこうしたのだろう。三流業界紙の記者は、本来もっと活躍してもよさそうなのだが。
一番の「ミス」は吉永小百合の起用。これほどの「悪い男連中」の映画に出すなら、若い美人ではだめで、中年の一癖二癖ある女優がよい。監督の好みではなく、映画会社の都合で押し切られたのか?
吉永小百合をめぐった「どろどろ三角関係」を入れるなど論外である。
この時代のオールスター共演だが、へたなちゃんこ鍋のようで、極めて「大味」である。
政府とクーデター部隊の神経戦を徹底的に描くとか、総理大臣の悪辣ぶりをもっと分かりやすく描くとか、硬派に徹するべきだった。
「視点」はよい。「描き方」が煮詰まっていない。だから観客は「消化不良」に陥る。
これほど豪華な出演者が揃っていて、自衛隊によるテロ、並びにそれを隠ぺいする国家、という重いテーマの映画、今後同様な映画が世に出ることは無いでしょう。ナショナリスト... 続きを読む
その作風から「赤いセシル・B・デミル」と呼ばれた山本薩夫監督。彼は多くの社会派でありかつ娯楽性の強い作品を世に送り出してきた。本作もその内の一本である。自衛隊によ... 続きを読む
... 続きを読む
チープな映画 出演者に豪華キャストを揃える予算があるなら、それを映画作りに使うべきでは? 続きを読む
子供のころ一度見たのですが、寝台特急の乗っ取りというシチュエーションと自衛隊のクーデターという設定が記憶に深く残ってました。... 続きを読む
クーデターをテーマにした作品で、緻密に作られている。渡瀬恒彦の狂信者ぶりが、見ていて鳥肌もの。それに、対して山本圭のいかにも左翼かぶれのノンポリぶりが、ぶん殴って... 続きを読む
1978年公開の本作を2012年の7月に鑑賞した。34年前の作品ということである。... 続きを読む
内容も俳優さん達の演技も見応えがあります。どのキャスティングもリアル感があって台詞にも説得力があります。社会派ドラマがおお好きな方にはお薦めです。... 続きを読む
皆さん色々コメントしている通りですね、中途半端感が拭えず、大作だったが大コケしたのもたしかその通り。... 続きを読む
自衛隊によるクーデターという当時(70年代後半)としても
過激なタブー的題材を大胆に取り上げながら、... 続きを読む
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