あの頃映画 「親鸞 白い道」 [DVD]

あの頃映画 「親鸞 白い道」 [DVD]
三國連太郎原作・脚本・監督ーカンヌ国際映画祭受賞作品(審査員賞)
誰よりもやさしく、誰よりも深く、誰よりも激しく生きた人間・親鸞聖人を描く一大巨編

◆2011年は、親鸞聖人七百五十回忌の年。
◆三國連太郎、原作・脚本・監督作。構想から15年をかけ、ライフワークとして描きだした渾身の傑作。
◆カンヌ国際映画祭受賞作品(審査員賞)
◆鎌倉時代に新しい仏教を唱えた思想家・親鸞(善信)の若き日の愛と行動を描く

<ストーリー>
これは ひとりの男の愛の物語である。
鎌倉時代。師の法然と共に念仏による浄土往生を説いた親鸞は、仏の前に人みな平等と言い切った。
だが、身分制度の厳しいこの時代、その斬新な教えは過激とされ、門下は死罪または流罪に処される。
親鸞は京都から越後へ流される。念仏者への迫害は、この地にもおよび、親鸞と妻恵信、それに三人の子は人買いが集めた群れにまじって雪深い越後を脱出する。
あらゆる苦難に耐え、布教の道を切り拓いてゆく親鸞は、権力や栄光などとは無縁な最下層に生きる庶民の側にたって戦い続ける。
俳優・三國連太郎が十五年間の歳月をかけて書き下ろした長編小説を自ら監督した映画化作品。
普通の人間と同じように恐れ、悲しみ、起こった親鸞の生き様を通して、人間として何が大切か、今、何をすべきかを考えて頂けたら幸いです。
三國連太郎(プレスシートより抜粋)

<特典映像>
特典映像あり(予定)

*画像はイメージです。

その時代に生きてる感じに引き込まれました。五感を研ぎ澄まさないといけない映画。カンヌで認められる意味が非常に良く分かります。

僕は封切りの時に見て以来、さっぱりわからないので何度も何度も見直してきました。
結論、この映画は、史劇のふりをしたカルトムービーです。理解できるはず、説明があるはず、と期待して見てはいけません。

この映画を“許せる”人は、あまり多くないと思います。
網野史学とか中世仏教史の基礎的な知識がある人。未完成な映画、不完全な映画からも良いところを掬いとれる人。拙い語り口から、作り手の言いたかったことを推理できる人。ダメ映画も愛せる人。そういう人になら、オススメできます。
そして、深く悩んだことがある人、苦しんで仏や神にすがったことのある人、社会や世間の理不尽に打ちのめされたことのある人にも。
僕はこの映画を許せるようになるまで、二十五年くらいかかりました(笑)。

「ツイン・ピークス」や「エヴァンゲリオン」のように、欠けたピースがたくさんある作品です。しかし本作は前二者のように意図的にピースが隠されているわけではありません。たぶん、監督の情熱が暴走してしまって、筋や辻褄を合わせることより、見せたいものを見せる、ということを優先した結果ではないかと推察します。だから解決編や大団円はありません。突然プツリと終わるような印象になるのもそのせいでしょう。

しかし、本作が見せてくれる数々のイメージは、鮮烈でグロテスクで美しい。そして、ノンクレジットの登場人物がいますが、彼の視線の強烈さには誰もが魅入られるはずです。彼こそが“彼”なのです(他のレビュアーの方は明記していますが、勿体ないので僕は伏せます)。

うかうかと人には薦められませんが、こっそりと「ここだけの話、スゴイ映画があるんだ…」と耳打ちするにはふさわしい作品です。

親鸞についてもほとんど知識がなく、歴史にもうといのでかなり難解で、また新人を主人公にしたことで迫力に欠けるものがあったが、見ている間から親鸞を監視する役の宝来の存在がよかった、そしてこの人が三國連太郎であることを知らずに見ていて後で知り、見直しながら、何故カメラ目線で宝来が誰より強く訴えたのかがわかった。三國連太郎は養父が被差別民であったことから差別問題を強く訴えてきた。三國は「差別される人も、差別する人も犠牲者だ。これを乗り越えていかなければいけない」と言った。差別する人をまた差別する人が出てくればその差別に終わりがない、乗り越える壁はとてつもなく巨大な壁である、差別、区別、優劣意識というのは人間に無意識的なところにあるものだから。親鸞の説いた「人はみな平等」というのは頭でわかるのはたやすいことだが、心の奥でそれがわかるには、人は誰もが死ぬまで自分の中にある不平等と戦っていくことだと思う。自分の中にある不平等を決して認めず、それが愚かであることを知り死ぬまで戦い続けてゆく生き方が、白い道に繋がってゆくということではないだろうか。この映画はカンヌで三國連太郎の異様な情熱に打たれた審査員の一部が強く入賞を推薦したようだ、私も三國連太郎の情熱の深さにとても感動して、苦手な感想文も書いた。しかし一般の人にはわかりにくいという指摘があり、三國は「『白い道』は失敗作だった。いつか撮り直したい」と語り、続編の構想を練っていたが、ついにそれは果たせなかった。そちらに行った時に続編を見せてください、三國監督、次は是非とも主演でよろしくお願いしたい。素晴らしい生きざまを見せてくださりありがとうございました。

1わざわざ、白い道のチラシを購入して内容に期待したが。
2三国連太郎監督作品というわりには、描写が下手、思想が不明確で楽しむことが出来なかった。

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