Stravinsky & The Ballets Russes [Blu-ray] [Import]

Stravinsky & The Ballets Russes [Blu-ray] [Import]
Valery Gergiev conducts the Mariinsky Orchestra and Ballet in these Ballets Russes production of these Stravinsky ballets. Ekaterina Kondaurova, Ilya Kuznelsov, Marianna Pavlova, and Vladimir Ponomarev are featured in The Firebird. Alexandra Isofidi, Elena Bazhenova, and Vladimir Ponomarev are featured in The Rite of Spring.

シカゴのジョフリーバレエ団で復活されたニジンスキー版春の祭典。同作品は1913年ニジンスキーの振り付けでロシアバレエ団により初演されたが、ニジンスキー解雇ののちレパートリーから外された。その後、マシーンにより1920年に再振り付けされ再演されたが、定番とならず、数多くの振り付けが行われてきた。
このDVDは1987年に舞台スケッチや証言から舞踏史学者のミリセント・ホドソンと美術史家ケネス・アーチャー夫妻が再現し、ジョフリーバレエ団により行われた上演をベースにしたもの。ダンサーは内股で踊ることを基本とし、全体が複雑な群舞で構成され、グループごと、さらに各自が異なる振り付けで独特の踊りを展開する。現在でもまれな複雑さと、他に類を見ないポーズが連続し、今でも非常に独創的だが、初演当時の観客には奇怪な舞踊と映ったことだろう。
DVDはマリンスキー劇場でのゲルギエフ指揮の上演。音も画像も良く、衣装も初演当時の雰囲気を良く出している。舞台はオリジナルより広目で、その分間延びした形だが、不自然さはない。
どの演出を好むかは人によって違うと思うが、歴史的価値にとどまらず、優れた上演として強く奨められる。
なお、初演当時の物語はBBCの「Riot at the Rite」で、ジョフリーバレエ団の1987年上演は「Joffrey Ballet 1989 Rite of Spring」で見ることが出来る。また、マリンスキー劇場の上演もより舞台を見渡せる別版「arte France」のものが存在する。

ストラビンスキーの2大バレー曲について、しばしば曲を聴くことは度々ありましたが、演じられるバレーダンスを観るのは、このブルーレイに依るのが初めてです。実際に音楽とともにバレーダンスが展開されるのを視聴して、感懐ひとしおです。実に楽しく、生き生きしています。やはり、バレー曲は、ダンスとともに観かつ聴くものだと思いました。

「火の鳥」にしても、ストーリーが拾いやすく、「火の鳥」の美しさ、王子に対する厳しい姿勢、やがて二人の間に生まれる情感、・・・など、鮮やかに脳裏に刻み込まれます。去るときに王子に渡す自分の羽根一枚、これが王子が苦境に陥ったとき、王子を救い、目出度い大団円を迎えることになります。

また、「春の祭典」では、村人たちの色々なダンスを織り込み、大乱舞が繰り広げられます。音楽が鳴り響き、盛り上がります。春の到来の喜び、豊作への祈り、そして、生け贄の奉納、CDを聴いている場合とは、全く異なる異次空間を楽しむことが出来ました。

音楽史的論評は、私の力量の範囲を超えますので、観たまま、聴いたままを記しました。

このディスクは、DiaghilevのLes Ballets Russesの代表的レパートリーであり、また、行き詰まりを見せていたBalletに新風を吹き込み、Balletを革新・発展させた作品を収録したものである。収録された作品は、<L'oiseau de Feu>と<Le Sacre du Printemps>である。これら2つの作品は、今までも、Bejartを初め、多くの振付家が独自の解釈に基き、制作してきた。このディスクには、初演時の振り付け・演出(<L'oiseau de Feu>は、M.Fokine、<Le Sacre du Printemps>は、V.Nijinsky)を可也忠実に再現した公演が収録されている。ロケーションは、St.Petersburg Mariinsky Theatre、収録年は、2008年6月。
この公演が、Mariinsky Theatreで行われた事自体、大きな意義がある。それは、DiaghilevのBallets Russesの団員が、殆ど1900年前後に活動していたMariinsky Theatreの舞踊家であったから。つまり、これらの作品を演じた舞踊家達の伝統を引き継ぐ21世紀の舞踊家達が、約1世紀前に制作された作品を再現しているのである。<再現>より<再生>と言う方が相応しいかも知れない。
<L'oiseau de Feu>は、Ballet classiqueの技巧を用いながら、上半身の動きを大きく使い、脚の技巧ばかりでなく、身体全体を用いて、踊りを表現しており、また、リアルな演技も行う事に依って、当時Divertissementの羅列のようになっていたBalletに強い演劇性を齎している。この事は、現代では当然の事であるけれども、当時としては、革新的であったに違いない。今日の視点から見ると、Fokineの振り付けは、然程刺激的では無いけれども、初演時に聴衆に与えた印象を想像してみるのも、一興だろう。<Le Sacre du Printemps>は、Ballet classiqueの技巧を、敢えて用いず、足もen dehorsではなく、内側に向ける。Nijinskyは、この作品を制作するに当って、オイリュトミーの理論を取り入れたという。恐らく、彼は、一方の足からもう一方の足に重心が移る事でステップが作られる事に目を向け、Balletではなく、Danceそのものを、探求しようとしたのだろう。それ故、簡素でありながら、衝撃的な作品になった。
現代のMariinsky Theatreの舞踊家達は、この2つの作品を、初演時の振り付け演出に忠実でありながらも、博物館の展示物のようなものに終らせず、現代に息づく作品に仕立て上げた。また、指揮を執ったGergievの高度な音楽造型、それに十分に応えたこの劇場の管弦楽団の演奏も、この公演の水準を大いに高めていた。目を閉じて、音楽を聴くだけでも、十分なほどだ。このディスクを視聴出来た事を、心から感謝したい。

録音も演奏もそしてダンスもステキ!
音楽はたくさんの演奏を聴いてきたけれど、このバレエを見たことがない。... 続きを読む

「火の鳥」のバレエも見事ですし、後半の「春の祭典」も演奏がすごい。こんな舞台が美麗なブルーレイ映像で見れるのは本当にうれしいです。

火の鳥はまあまあ、春の祭典はあまりにも古臭い(当たり前か)演出で見ていられません、やはり天才的ダンサーだから天才的演出をするというのは間違えです。でもこの2曲がこ... 続きを読む

わたしは、バレエ未経験、観るだけの素人です。『春の祭典』に対しての評価は星3つですが、ドキュメンタリーが非常に面白く、歴史的な作品を復古させる興奮を追体験できたの... 続きを読む

『春の祭典』の伝説的なニジンスキー版を観たいという人にはいいかもしれませんが…。
期待したほどは面白くありません。... 続きを読む

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