マスター・アンド・コマンダー [DVD]

マスター・アンド・コマンダー [DVD]
   ナポレオン率いるフランス軍が、各国に侵攻していた19世紀初頭。不敗神話を誇る、イギリス軍の艦長ジャック・オーブリーが率いる「サプライズ号」が、フランスの武装船に果敢な攻撃を挑む。艦長役でオスカー俳優ラッセル・クロウが主演。ハリウッド王道の超大作とはちがい、さまざまなポイントで興奮と感動を与える海洋アクション・ロマンだ。
   映像で驚かされるのは、サプライズ号が大嵐にもまれる場面。巨大な水槽での撮影にVFXも駆使して完成した嵐は、間違いなく、これまでの映画にはない迫力を生み出している。そして異例とも言えるガラパゴス島のロケでは、イグアナやカメの姿はもちろん、シュールな大地の光景が収められた。監督は『いまを生きる』などのピーター・ウィアーなので、少年船員たちの友情と勇気のドラマにも大きく焦点が当てられ、ツボにはまった感動が訪れる。衣装や船のデザインの細部に至るまで、あらゆる場面が“しっかりと”作られていることを実感できる良質の大作。それでいて妙に繊細なラストシーンなど、一筋縄ではいかない魅力も詰まっている。(斉藤博昭)

戦争映画を評して「優しい」というのは妙な話だが、この映画から感じるのは優しさとユーモアである。迫力のある戦闘シーンを備えながらも、グラディエイターばりのハリウッドアクション映画を期待した観客に不人気なのはそのせいだろう。

丁寧に作りこまれたディテールと人間模様。それがこの映画の主眼であり、それゆえに、派手な展開を期待する向きにはお勧めしない。

主人公のジャックは完全無欠のヒーローではない。意地になって敵艦を追い回し、親友にたしなめられると嫌味を言ったりもする。その癖本心では気にして、後で埋め合わせをしようともする。腕をなくした少年を慰める優しさや、手術シーンで見せる気の弱さ、ほんの一瞬に垣間見せるすけべそうな視線、音楽に対する繊細さ、変わったユーモアセンスなどの持ち主で、蛮性と優しさが同時に存在している格好いいばかりではない主人公をRクロウが見事に演じていた。一方でもう一人の主人公(日本の宣伝では無視されたが)、スティーヴンのPベタニーは儲け役。台詞が多いとはいえないものの、視線や身振りによる繊細な演技で女性客の目を惹きつけた。19世紀初頭の医学や博物学の再現も、歴史ファンにはとても楽しい。弱々しいようでいて、最後には剣の腕前も披露する。

他の登場人物も、それぞれ丹念に描写されている。指や歯にまでリアリティを追求した撮影は、シネマトグラフィー賞受賞も当然のもの。
しかし、この映画の真の主人公は、なんと言ってもサプライズ号だろう。その美しさ、一個の社会としての機能性などを堪能できる。

もちろん、優しい一方の映画ではない。ホラムに対するいじめや戦闘シーンは、暴力シーンが嫌いな身には見ていて辛かったし、剣戟や砲撃シーンも詳細に描き込まれている。それらを含めた上で、やはりこの映画には何か血の通った暖かさを感じるのだ。
海洋小説以外に、歴史や人物劇ファンに勧めたい一作。

ということで、たいそうお気に入りになりました。

とってもよくできています。時代考証がすばらしい。

装置としては、サプライズ号「だけ」なのですが、飽きさせません。

多分、当時はこうだったに違いない!と関心するほどの

緻密な作りと心配り。制作陣の力量と繊細さに脱帽。

ガラパゴス島のロケも、自分が帆船の乗組員になったかの

ごとくのワクワク感をもたらしてくれます。

悲惨な結末を予想して観ていましたけど、

ラストに、お話としてのサプライズをもってきて、一安心

して、終わることができました。

最近希有な、時代もの、海洋冒険活劇の大傑作です。

当然、ラッセル・クロウはいいのですが、この映画のいいところは、

登場人物一人一人の演技、キャラに心配りが行き届いている点。

博物学者で船医役のポール・ベタニーの存在感があって、

船長のよき友人役は名演です。

この映画を見て、パトリック・オブライエンの20巻もの小説を、一本の感動的な作品にまとめあげたウィアー監督と脚本家ジョン・コリーの手腕に驚きました。

ストーリーラインはラッセル・クロウのキャプテン・ジャック・オーブリー率いる「サプライズ号」とフランスの私略船「アシュロン号」の大西洋での追いかけっことシンプル。

そして映画が始まると同時に私達も船に乗って一緒に航海をしている気になります。
何も起っていないようで、船上では様々な人間模様が繰り広げられ、小さなエピソードの一つ一つが重なってクライマックスへと導かれるスマートな演出も素晴らしいです。

ラッセル・クロウは画面に出たとたん、難なくジャック・オーブリーになりきるところはさすがです。そして他の俳優達も皆とても自然な演技で、当時の士官、平水夫達はこうであっただろうと、すんなりと受け止めることができます。

時としてこれは映画ではなくドキュメンタリーなのではと思わせるぐらいリアルですが、それでいて、ウィアー監督なので映像が綺麗です。

特筆すべきところは「サプライズ号」が停泊するガラパゴス島の自然と動物達。息を呑むほどです。そしてキャプテンと軍医マチュリンのバイオリンとチェロのデュエット・シーンと作品全体に流れるバッハ、モーツァルト、ヴォーン・ウィリアムス音楽も最後まで印象に残ります。

ナポレオン期のイギリス軍人が主人公で、海洋スペクタクルと広告会社が喧伝してきただけに、多数の軍艦が入り乱れて撃ち合う映画を期待してしまった。... 続きを読む

真のリーダーとは何か。ストーリー全体で見せてくれる映画だと思います。わたしのところへ寄せられる相談に、企業やグループでリーダー役の人から、常に自分の選択肢や態度は... 続きを読む

歴史好きさんに勧められて、見た。

タイトルから派手な海戦を期待していたが、それは見事に裏切られた……ものの。... 続きを読む

 観ている間ずっと不思議な感覚に襲われ

 見終わったときには「愉快痛快な海洋冒険活劇の裏側には、心の闇がもたらす悲劇がある」... 続きを読む

ナポレオン時代の英国と仏国との海戦を描く。... 続きを読む

鋭く裂く音もちゃんと再現されてます。実際に船を作ったのか、元からあったのかは知りませんが本物の迫力とリアリティで大変見応えのある映像をみせてくれます。内容に関して... 続きを読む

キレやすい性格はどうかとおもうが、ラッセル・クロウという俳優の出演作品自体は結構みていたりする... 続きを読む

今まで見た海洋活劇の中では最高の作品です。 古い映画では技術が貧弱でしたが、その時代の欲求不満が全てこの作品で解消した思いです。... 続きを読む

まずラッセルクロウの船長役が見事。プライベートでも荒くれ者でなにかとトラブルが耐えないラッセルだが、海の男はピッタリだ。... 続きを読む

ここの高得点の人たち、全員グルに見えてくるぞ。
ラッセル、凡人演技。... 続きを読む

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