聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [Blu-ray]

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [Blu-ray]
現代(いま)とよく似ている時代が、かつてこの国にあった――。


主演、役所広司を始めとする豪華キャストが集結!
空前のスケールで描く一大巨編!!


誰よりも、開戦に反対した男がいた――
日米開戦70年、魂を揺さぶる衝撃の歴史超大作!


◎仕様◎
【毎回映像特典】
●特報
●予告
●TVスポット

◎内容◎
1939年(昭和14年)夏。
「日独伊三国同盟」締結の声に日本は大きく揺れていた。それを強硬に主張する陸軍、マスコミ、そして国民。
しかし海軍次官山本五十六(役所広司)、海軍大臣米内光政(柄本 明)、軍務局長井上成美(柳葉敏郎)は、その「世論」に敢然と異を唱えた。
日本がドイツと手を組めばアメリカとの戦争は避けられず、十倍の国力を持つ国と戦えば、この国は滅びる……。
彼らの命を賭した反対で、三国同盟問題は立ち消えとなり、山本五十六は聯合艦隊司令長官として旗艦「長門」に着任するが、同時に欧州で
ドイツの快進撃が始まり、同盟締結の声は再び沸騰する。
1940年(昭和15年)9月、ついに三国同盟は締結された。そして一年後――。
太平洋上の空母から飛び立った、日本海軍350機の大攻撃隊がアメリカ太平洋艦隊に襲いかかった。それは戦争に勝つためではなく、一刻
も早く終わらせるために、山本五十六が生み出した、苦渋に満ちた作戦だった……。


◎スタッフ◎
監修・原作:半藤一利 (「聯合艦隊司令長官 山本五十六」文藝春秋刊)/特別協力:山本義正/プロデューサー:小滝祥平/脚本:長谷川康夫・飯田健三郎
撮影:柴主高秀/照明:長田達也/美術:金田克美/装飾:大坂和美/編集:阿部亙英/助監督:山田敏久/録音監督:橋本文雄/音楽:岩代太郎
VFXプロデューサー:浅野秀二/VFXディレクター:鹿住朗生/特撮監督:佛田 洋/監督:成島 出/製作:「聯合艦隊司令長官 山本五十六」製作委員会
(バンダイビジュアル、東映、木下グループ、ワタナベエンターテインメント、東映ビデオ、テレビ朝日、寿スピリッツ、SBIホールディングス、ブロードメディア・スタジオ
アサツー ディ・ケイ、吉田正樹事務所、ディ・コンプレックス、フードディスカバリー、エネット、新潟日報社、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟
UX新潟テレビ21、読売新聞社、山陽鋼業、アオイコーポレーション、デスティニー)/製作プロダクション:デスティニー/特別協賛:映画『聯合艦隊司令長官 山本
五十六』製作支援の会、特定非営利活動法人 山本元帥景仰会、新潟県立長岡高等学校同窓会、長岡市/企画協力:文藝春秋、山本源太郎
撮影協力:防衛省、海上自衛隊

◎キャスト◎
役所広司
玉木 宏/柄本 明/柳葉敏郎/阿部 寛/吉田栄作/椎名桔平/益岡 徹/袴田吉彦/五十嵐隼士
坂東三津五郎/原田美枝子/瀬戸朝香/田中麗奈/中原丈雄/中村育二/伊武雅刀/宮本信子/香川照之


全体的によくできていると思います。
役所広司はじめとした俳優全体の演技の質も高いです。本編は長いですが飽きのこないつくりをしており、楽しめました。

ただ、気になった点をいくつか。

まず、山本五十六の映画なので仕方ない面はあるのですが、山本がヒーローでそれに反する形で描かれる永野や南雲が必要以上に無能で悪役的に描かれている点が気になります。
ミッドウェイ海戦の失敗にしても実際は山本が部下の反対を押し切って作戦実行を決断した事実がまずあり、さらに機動部隊から遥か後方に大和ら主力部隊があってまったく機動部隊の護衛になっていなかったという山本自身の判断の誤りによる部分もあったのが事実です。それが如何にも成功するはずだった作戦を南雲ら現場の判断で台無しにした的な描き方には違和感があります。

次にこういう歴史作品を作るにあたっての実在しない人物の描き方です。山本の人間性を描く映画なので、実在しない人物との絡みはありなのですが、それはあくまで歴史的事実に反しない範囲でにしないと歴史の捏造になってしまい、視聴者に誤った認識、知識を与えてしまいます。
具体的に本作では牧野中尉と門倉司令官がそれです。まず、牧野中尉の登場は“あり”です。確かに架空の人物ですが、山本の部下との絡みを表現するために適切な設定です。牧野中尉は作戦立案や指揮などに関わる設定の人物ではないので史実に反する形にはなりません。
しかし、門倉司令官の登場は“なし”です。門倉司令官の場合はガダルカナル島からの撤退の支援をした形で描かれ、作戦指導中に戦死したという設定です。ですが、門倉司令官なる人物は存在しませんし、ガダルカナル島からの撤退作戦中に戦死した高級将校はいません。つまりモデルとなった人物も存在しません。これはウソであり、しかもガダルカナル撤退戦という歴史上の事実に対して間違った認識を視聴者に与えてしまうことになりかねません。製作者は山本が部下の戦死を手帳に書き留めて死んでいった部下にも礼をつくしていたという事実を描きたかったのでしょうが、それならば山口司令官の登場だけで十分だったと思います。

全般的な出来はいいのでみる価値は十分にあると思います。

 山本五十六の人物像にはやはり惹かれるものがあり、関連映画を鑑賞し、関連書物も読みあさりました。
どこまでが史実通りなのかは判りませんが、長年の間に自分なりの五十六像が構築されています。
今回の五十六は、ご親族の方からのご指摘どおり、少し美化し過ぎているような印象を受けました。
人間味溢れる温かい人物像、真実や未来を見抜く洞察力等の描写は解るのですが、美化するための表面的な脚本が目についた感じがします。
 
 役所広司さんは好きな役者さんで、近年では「十三人の刺客」「最後の忠臣蔵」も劇場に足を運び、ブルーレイも購入しました。
本作の五十六も存在感は十分であり、さすがに大ベテランで、演技的には安心して観ることが出来ました。
ただ、その他の役者さんを含めた映画全体の演出力は、NHKの大作ドラマ「坂の上の雲」のほうが上だったように思います。 
 
 連合艦隊艦艇や戦闘シーンのCGも、「坂の上の雲」の完成度が結構高かったため、本作のCGは重厚感や躍動感が少々物足りない印象を受けました。
ストーリー的にも上映時間の制約もあって、比較的淡々と進行するため、真珠湾攻撃時の緊迫感や、ミッドウェイ惨敗時の悲壮感が弱く、
その後も淡々とガダルカナル攻防等を経て、早々に五十六搭乗機撃墜に至ってしまう。
1970年の日米合作映画「トラ・トラ・トラ!」は、三国同盟から真珠湾攻撃までのみを描いており、余計なドラマパートも極力排除されていたため、
2時間半に満たない上映時間でも見応えのあるものでした。
山本五十六は、半年か一年くらいかけてじっくり観たい題材なので、TVのスペシャルドラマ枠で、出来れば役所さん主演で再度作っていただきたいところです。
歴史的背景や個々の人物像を、時間をかけてもっと理解したうえで観れば、印象はずいぶん変わってくるはずです。

 画質的にはブルーレイとしてはあまり鮮明なほうではなく、DVDでも十分なのかもしれません。
個人的にはパッケージが通常版より好みであったため愛蔵版にしましたが、特典は定番のメイキングの他、
キャスト勢ぞろいによる五十六クイズ番組や、戦争ドキュメンタリー等の一度観れば十分な内容でしたので、
パッケージや付録台本に興味がなければ、半額程度の通常版で良いと思います。

山本五十六は、最も戦争に反対しながら開戦の口火を切ることになります。まさに、運命の皮肉。古くは名優・三船敏郎が演じた山本五十六の半生を、現代の名優・役所広司が重厚に演じています。
 
 戦闘の場面は意外なほど少ないです。つまり、本作の本意は、激戦の模様を再現することではなく、誰よりも開戦に反対しながら、陣頭指揮を取る司令長官にならざるをえなかった軍人の苦悩と、それでも失わなかった温かい人間性を描くこと。
山本と彼の周囲のわずかな理解者だけが、戦況を冷静に見極めているが、無謀な精神論や好戦ムードの中、日本は戦争へとなだれこんでいく。山本は自分がこうむる理不尽を叫びたい気持ちを押し殺して、軍人として職務をまっとうする覚悟があり、それが終始、固い表情から伺えます。
 そんな彼が唯一、心安らぐのが、甘いものを食べるときだ。山本は、故郷・長岡の名物である水饅頭に、さらに砂糖をふりかけて食べるほどの甘党。(笑) この姿はちょっと意外でしたが、それ以外は、本作で描かれる山本五十六という人物に一瞬のスキもありません。
 世界情勢を見極める視野の広さ、部下に慕われる人徳、良き家庭人。戦闘ではなく人間を掘り下げるという、異色のアプローチだけに、主人公の弱さや欠点も少しは描いても良かったとも思います。とはいえ、主役の役所広司をはじめ、柳葉敏郎や阿部寛など、共演者は皆、好演。
苦渋の連続だった、真珠湾攻撃とミッドウェー海戦、ブーゲンビル島上空での非業の死まで、骨太なドラマとして仕上がっています。

山本大将と歴史上の重大な決断や出来事が次々に展開されるストーリー展開が目から鱗が落ちるようで画面に釘付けになります。映像や演技にも説得力があります。やっぱり娯楽映... 続きを読む

なんどもなんども見返せるいい映画だと思う。仕事にも役にたつことが多く、映画というよりいろいろ考えさせられる。現在のマスコミもダメだが、その原点はすでにこの時代にも... 続きを読む

・この映画は正確な歴史を描いている歴史物の映画ではないが、初めて歴史物が好きになった人が近現代日本がどのような形で歴史をたどってきたかを掴む端緒となれるような映画... 続きを読む

 理屈抜きに感動しました。映画の趣旨や方向性は無視するとして、各俳優、特に役所広司の存在感は素晴らしい。役作りがしっかりできている。... 続きを読む

他のレビュアーの方も言及されていますが、本作では何処までが真実でどこまでが演出なのか解らない場面が多々あります。... 続きを読む

... 続きを読む

ナチスドイツのロンメル将軍と並んで、山本五十六大将は第二次大戦の枢軸国側の軍事的英雄に該当するでしょう。... 続きを読む

山本五十六さんが、実はアメリカとの戦を反対していたなんて、知らなかったので、それが分かっただけでも、良かった映画でした。ただ、それだけかな。ストーリー的には、どこ... 続きを読む

1、山本五十六で先に購入したのがこの役所五十六で、続けて三船五十六を購入しました。戦争経験の深い三船五十六には適わずとも、それに匹敵する役所五十六である。若い戦争... 続きを読む

実在の人物、そして近い過去の歴史であり史実がほとんど現存している中での映画化は難しいのだろう。... 続きを読む

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