あの頃映画 「226」 [DVD]

あの頃映画 「226」 [DVD]
1500名の兵士と陸軍将校22名。 日本を変えようとして決起した青年たち。 妻や子と別れたその日、昭和11年2月26日は朝から激しい雪だった・・・・・・
昭和11年帝都東京を震撼させた「二・ニ六事件」の史実を、オールスターキャストにより空前のスケールで映画化!

●「あの頃映画 松竹DVDコレクション」対象 第二弾 今なら判る!硬派、社会派、大作ドラマセレクション
●1936(昭和11)年の「二・二六事件」を壮大なスケールとオールスターキャストで描いた大作!
●情念の世界と迫力ある映像で定評の五社英雄監督による執念の演出が、歴史的証言の枠を超えた人間群像ドラマを生み出た!
●原作・脚本は『肉体の門』(1988)の笠原和夫、撮影は『利休』(1989)『豪姫』(1992)の森田富士郎がそれぞれ担当。
●萩原健一、三浦友和、竹中直人、本木雅弘、渡瀬恒彦・・・・出演者は、男女ともに文字通りのオールスターキャスト!


製作年 1989年


二・二六事件は、1936年(昭和11年)2月26日-29日に、日本において、陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1483名の兵を率い、「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こした未曾有のクーデター未遂事件である。


あの頃映画 松竹DVDコレクションとは?
映画会社松竹ならではの大作映画、こだわりの映画、良質映画の数々を、今だからリバイバル。名監督・名優たちが活躍したあの頃の映画を、ご自宅で気軽に楽しめるDVDコレクションとして、100本を超える充実のシリーズラインナップでお届けします。2011年11月より、5か月連続で展開!


:この商品は、既発商品と同内容になります。

1936年(昭和11年)2月26日未明、日本陸軍歩兵連隊を主力として、安藤大尉、野中大尉、磯部元一等主計ら青年将校らは決起しました。総兵員約1500人、『昭和維新断行・尊王討奸』、これが彼らの合い言葉でした。その決起は、その規模に反して、わずか4日間で収束。昭和天皇御自らが近衛部隊を率い彼らを討伐するという断固たる意志を表明されたからです。陛下自身が自らの意思を明確に表明されたのはこの226事件と大東亜戦争の終結のときであったと、戦後に御自伝で語られています。結果、煮え切らなかった軍上層部も腹を決め、決起部隊を反乱軍と「決定」。これを知った幹部将校らは天皇陛下の大御心に沿うことができなかった事に意気消沈します。兵士を無駄死にさせたくはないとの感傷的な意見が大勢を締めたことから、一般兵士らを原隊に復帰させました。この兵士らの大部分はその後、中国大陸の最前線へ送られるという結末をたどったそうです。幹部将校である安藤(三浦友和)、磯部(竹中直人)は最後まで『昭和維新』を断行しようとします。安藤大尉の強烈な言葉は観る者の心にも突き刺さります『そんなことなら、はじめから決起などしなければよかったんだ!』、三浦友和迫真の演技でありクライマックスです。しかし、その声空しく、先任将校である野中大尉(萩原健一)自決、ほか幹部将校らは生きて裁判で「自らの正当性」を主張しようとします。しかし、本裁判は秘密裏に処理され、彼らの精神的指導者と目された北一輝とともに銃殺刑に処せられます。その後、この事件を契機として、軍統制が蔓延りました。決起兵らの憂国の情(農民らの疲弊を救うことが主眼とされる)は、その志とは裏腹に、哀しいかな、軍国日本強化の魁になってしまったのです。青年将校の純粋さ(あたかも子供のような、、、)と殺傷という大胆な行為は一見すると対局にあるように見えます。しかし、その日本的心情の誠と葛藤とを五社監督は繊細かつ剛胆に見事に描ききられていることに、私は監督の偉大さをみました。上述の俳優陣にくわえ、本木雅弘、佐野史郎、金子信雄、高松英郎、丹波哲郎、賀来千香子、名取裕子と錚々たる面々の力演が本作を『不倒の金字塔』にしています。バックを奏でる千住明氏の荘厳壮麗な音楽もまた“昭和のレクイエム”として本作を不朽の作品に仕立てています。大東亜戦争への道を突き進んでいく『歴史の実相』と日本人たるの『日本的情念』を、青年将校を通じて、見事に表現しきられた五社英雄監督へ私は心からの賞賛と敬意を払って已みません。

以前、劇場で見たときと同じかと思ったが、最後の処刑シ−ンがカットされているなど全般的に映画が短縮されている。しかし、青年将校たちの葛藤やその心を踏みにじるが如く陸軍上層部の言動と動きは統制派と皇道派の違いが如実に表れ、事実に基づいてよく再現されていると思う。
青年将校たちの主旨が真に天朝に達しておれば、昭和天皇がとった行動もまた違ったものになっていたかも知れない。ただ、何も知らずに行動させられた兵卒たちの迷いや心情はただ哀れとしか言えない。

非常に冷静な視点で226事件の再現を試みていると思います。
そしてこの事件の検証を見る者に求めているのではないかと思わすほど訴求力を感じました。

226事件という言葉には、いまだに日本人の胸に錘がぶら下がるような重さを感じさせるものがあります
我々(人間の)の血の中に混ざっている暴力的な因子を見せられている面が含まれているからだと思うのです。
昭和11年2月26日。
日本は満州に進出し、国際的に孤立をしていました。
そして、日本には軍隊が存在していました。
この映画を見ると、軍隊という最も強力な暴力装置を手に入れることの危険性が認められると思います。
なぜなら226事件は軍隊なしには起こり得なかったからです。
さらに、ここで起きた「正しい事」をなすための殺戮の恐怖は日本社会に軍による支配を暗黙のうちに許してしまうことに繋がりました。
事件の首謀者たちは、純粋に国を憂い、国への忠誠を誓い、世直しの気持ちで決起しますが、手段は選ばず、大局的な計画は持っていませんでした。
今の政権が国民が苦しんでいる元凶であるとし、それを暴力で排除すれば世の中はよくなるということを目的とします。
軍人とは勇敢でなければなりません。若い将校たちの間でも決起を起こすことが勇敢さの証明のように広がってゆきます。
正しい事。勇敢さ。さらに自分達は天皇のためにという発想が日本軍にははびこっています。
天皇のため殺す。天皇に死んで詫びる。
自分達の意志ではなく大義のためであると自らの心理負担を軽くするのでしょう。
客観的にみれば、浅はかな行為として受け止めることになるのでしょうけれども、こういうことは現実の組織社会にはありがちなことです。

戦後の一貫した政策には、こういったことへの反省が大部分を占めてきたと思います。
また、世界を見れば物騒な国が沢山あることが判ります。
人間の世界で平和はありうるのかどうか、考えさせられます。

なぜ、226が起きたのか、どのような経過を得て収拾されたのが
これでは解らない。
アクションだけという感想です。

平成元年に映画館で見て以来、24年が経ちますがDVDで再度見ますと、その当時の記憶が蘇りました。今、改めて見ますと... 続きを読む

永久保存版として残すべき作品である。当時の青年将校のような気概をもって自民党に政治を司って貰いたい。

これでクーデターを起こさないほうがおかしいという時代なのでしょうか。

レビューに対する批判・同調など、お待ちしています。

流石映画会社がオールスターで力を入れた傑作
最近のジャニタレ映画とは全然違う
当時の青年将校たちの心意気が本当に伝わります... 続きを読む

この映画の存在を全く知りませんでした。現時点では信じがたいような、俳優さんたちが出演していて、まさにオールスター映画でした。主題歌である「青年日本の歌」は、三上卓... 続きを読む

これはメロドラマ臭の強い226事件映画、当時の松竹系オールスター総出演作品、... 続きを読む

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