ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 4枚組コレクターズ・エディション(特製ブックレット付) (初回生産限定) [Blu-ray]

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 4枚組コレクターズ・エディション(特製ブックレット付) (初回生産限定) [Blu-ray]
『アバター』以来、驚異の映像美―― TIME誌
アカデミー賞(R)最優秀監督賞含む最多4部門受賞、アン・リーが贈る感動のアドベンチャー!

<キャスト&スタッフ>
パイ・パテル(少年)…スラージ・シャルマ(木村良平)
パイ・パテル(成人)…イルファン・カーン(本木雅弘)
サントッシュ・パテル…アディル・フセイン(木下浩之)
ジータ・パテル…タブー(山像かおり)
ライター…レイフ・スポール(土田 大)
コック…ジェラール・ドパルデュー(菅生隆之)

監督:アン・リー
脚本:デヴィッド・マギー
原作:ヤン・マーテル
製作:ギル・ネッター/アン・リー/デヴィッド・ウォマーク
●字幕翻訳:古田由紀子 ●吹替翻訳:栗原とみ子

<ストーリー>
1960年代初めのインド ポンディシェリで生まれた少年パイ・パテルは、父が経営する動物園で動物たちと触れ合いながら育つ。ところが、パイが16歳になった年、人生が一転する。両親がカナダ モントリオールに移住することを決め、家族と動物たちは貨物船でカナダへ向かうのだが、太平洋のど真ん中で突然の嵐に見舞われ沈没してしまう。たった一人、救命ボートにしがみつき一命を取り留めたパイ。しかし、そのボートにはリチャード・パーカーと名付けられた凶暴なベンガルトラが身を潜めていたのだった……。小さなボートと僅かな非常食、そして一頭のトラ。果たしてトラは少年の命を奪うのか、それとも希望を与えるのか!? かくしてパイと一頭のトラとの227日にも及ぶ想像を絶する漂流生活が始まった。

<ポイント>
●本年度アカデミー賞(R)で『アルゴ』を超える最多4部門(監督賞・撮影賞・視覚効果賞・作曲賞)を受賞!
世界中を魅了したアン・リーが作り上げた新しい映像世界がここに!!
●『アバター』以来、驚異の映像美―― TIME誌
世界中のメディアが大絶賛! アカデミー賞(R)に輝く名匠アン・リーが『アバター』を凌駕する映像世界で作り上げたサバイバル・アドベンチャー最高傑作!!
●ジェームズ・キャメロンも大絶賛!
「これこそ3D映画のあるべき姿だ。とても美しく創造性にあふれる映像美を自分の目で確かめてほしい。」 byジェームズ・キャメロン
●もっとも権威ある文学賞 ブッカー賞に輝いた映像化不可能と言われた世界的ベストセラー小説を待望の映画化。
最先端の技術を駆使し、壮大なスケールと想像を超えた映像美で観客を魅了する。
●なぜ少年は生きることが出来たのか!? 極限状態における“絶望"と“希望"、そして“生きる"とは……。
ミステリアスで奥深い展開と想像を超えたドラマ、心震える衝撃のラストが待っている。
●本木雅弘(「おくりびと」)が初の実写洋画日本語吹き替えに挑戦。
●ブルーレイには、アン・リー監督が作り上げた奇跡の世界が出来るまでの全てを収めた特典映像を収録!
●3Dブルーレイには、削除されたシーンやVFXの裏側が体感できる映像特典を収録!!
●フランスで行われたイベントの模様を収めた特典DVD
●さらに、いつでも衝撃と感動の世界に旅することが出来る特製ブックレット“ビジュアル・ジャーニー"付!

<特典>
【3Dブルーレイ】
※全てブルーレイディスクのみの収録特典
●未公開シーン集
・目を奪われるダンス
・成長のとき
・ハッピー・バースデー
・僕が怒らせた?
・幻想の中で
●進化し続けるVFX
・絶体絶命の危機
・巨大水槽の中での撮影
●オリジナル劇場予告編
【2Dブルーレイ】
※全てブルーレイディスクのみの収録特典
●製作スタッフの結集が成し得たもの
・パート1
・パート2
・パート3
・パート4
●VFXを駆使した鮮烈な映像
●CGが可能にしたトラのリアル感
●イメージ・ギャラリー
●ストーリーボード
・動物病院
・アシュラム
・モリトール・プール
・水上のお祭り
・貨物倉
・水中のファンタジー
・メキシコの海岸
【特典DVD】
●「物語」 の驚くべき力

シンプルな海洋冒険譚ではなく、生命の尊厳とか、神の存在などについて考えさせられる、奥深いヒューマンドラマだとおもいます。動物園を経営していたインド人家族がカナダへの移住の途上で船が遭難。救命ボートに逃れた、多感で信心深い主人公パイ少年と、獰猛なベンガルトラの大海原でのサバイバル。。。、

圧倒的といってよいくらいの映像美です。美しい海、星空、そして海洋生物たちの驚異的な輝きとその美しさ。大画面での3Dがベストでしょうが、DVDでもかなりの程度、そしてブルーレイなら充分に楽しめるとおもいます。自分は2Dバジョンも観ましたが映像美はしっかり「驚異的」でした！ただ部屋は十分暗くしたほうがよいとおもいます。映画館モードで暗くすれば、この作品の映像効果はご家庭でも、充分に堪能できるとおもいます。

秀れた映像美とは別の、ストーリイ上の重要ポイント。このトラにつけられた名前とは、19世紀におきた海難事故で救命ボートに逃れたものの、衰弱して、大人たちに食べられてしまった実在の少年のものだというのです（映画HPにも公表）。この恐ろしい史実が映画のラストに大きくかかわってきます。

映画のなかで、このトラは、パイ少年の心の投影のように感じさせられる場面があります。そしてとても静かでありながら、あまりに衝撃的なラストが用意されています。そこでパイ自身から語られる「裏話」から、本当にこのトラとはパイ自身のことではなかったのか、と考えさせられてしまいました。

映画は「事実はどうであったのか」について、ふたつの可能性から、好むほうを推測できるかたちで、終幕を告げます。海洋サバイバル冒険譚か、もうひとつのストーリイか。どちらでも観る者の自由のようです。具体的なことはネタバレになるので避けます。ただパイについて、「やたらと」信心深い少年であったことが前半で語られます。生命の尊厳とか、神さまの存在について、しばし考えさせられてしまいました。ぜひ「驚異的な映像美」とともに、このある種の奥深いヒューマンドラマを、多くの方にじっくりとご鑑賞いただきたいとおもいます。星5つです。

一人のインド人男性が嘗て海難事故に遭い、その後 227日間漂流した体験を語ります。
それが少年パイの物語。

嵐の中沈んでゆく船。
その様子を、海中から見つめるシーンが印象に残る。
一人生き残ったパイが乗り込んだ救命ボートには、シマウマ , オランウータンも同乗していた。
ところが・・・最後に残ったトラと漂流することになる。
自然の猛威と野生の脅威の中、生き延びることは出来るのか・・・

刻々と表情を変える幻想的な海とそこに暮らす海洋生物、
共に漂流する羽目になった気高い森林の王トラの、その威嚇と怒りの表情、
美しい毛皮の下に隠れた強いバネのような筋肉の動きと、鋭く飛び出す爪。
CGと分かるもの , 見分けがつかず錯覚するもの、そして溢れる色 , 重なる色が心を捉えて離さない。
目を見張るほど美しい映像の数々で描くファンタジー。

ところが、ラストのほんの一瞬、僅か一説で物語の印象は一変します。
今度は心に , 頭に打ち込まれたくさびに囚われ始めます。
今見た物語を頭の中で逆戻し。
“真実” という言葉が、ぼんやりと浮かんでは消える。
でもきっと、答えは見つからないだろう。

そんなことを考えているうちに、少年パイの幼少期を思い出していました。
神は彼にとってどんな存在だったのでしょう ? どう感じていたのでしょう ?
幼い純粋な心だったからこそ可能にした、異なる宗教の垣根を超えての信仰。
長期に及ぶ困難な漂流生活でも、神を近くに感じその存在を信じて疑わない、
自分を食い尽くすかもしれなかった、トラの存在にさえ感謝し生き抜く姿。
目に映る美しい映像のその下に、深い意味が横たわっている作品でした。

　虎よ！虎よ！ぬばたまの、
　夜の林に燃ゆる虎よ。
　いかなる不死の眼または腕の、
　よくも作りしながゆゆしき均整を？

　いかなるをちのわだつみまたは空に、
　なんぢがまなこの焔ぞ燃えたる？
　何の翼にそも神は乗りて行きし？
　何者の手ぞ、その火を敢て捕へたる？

　英国の偉大なる画家にして詩人、ウィリアム・ブレイク（1757－1827）が残した中でも特に有名な詩「The Tyger（虎）」の、私は最も原詩のリズムとフォルムをがっちりと捉えている名訳だと思う、英文学者の寿岳文章（1990-1992）の日本語訳の冒頭です。

　この「ライフ・オブ・パイ」における、主人公パイと並ぶもう一人の主役リチャード・パーカーの堂々たる造形に、ふとこの詩を思い出してしまい襟足の毛が逆立つような感動を覚えました。

　よく目にする感想に、「船が沈没して漂流が始まるまでの描写が淡々としていて退屈」というものがありますが、私はそうは感じません。もし、パイがただ漂流して助かっただけならば、その後彼は気が狂っていたかも知れませんし、平穏な生活に適応できなかったかもしれない。パイは227日の間に彼を襲ったさまざまな極限状態の中でも、最後まで物語を捨てようとしませんでした。誰よりも物語（パイにとっては、それは３つの宗教が持つ物語と、その信仰です）に引きつけられ、一見何の救いもない厳しい現実の中に、常に何かを「読もう」と努力し続けた彼は生き残り、次に自らの体験から得た物語を語り始めます。彼がそういう人物であるという事を描くためには、あの導入部は簡潔すぎるほど短くはないでしょうか。

　動物が好きな子供にもどんどん見せて良いと思いますが、「どういう話なのか分からない」とか、「パイが最後に語った話で伝えたかった事は何か」と聞かれる事があれば、大人は子供に向かって安易な「説明」をしてはいけない。ある映画評論家氏が「この結末に託された意味をしっかり伝えてくれる大人と見れば（よく分からない子供も）大丈夫」などと書かれていますが、ちょっと待った。大人が子供にこの映画の意味を説明するとは、それすなわち、冒頭に出て来るキリスト教の宣教師から「キリストが十字架にかけられた理由と意味」を言葉で説明してもらえば、キリスト教を信じる人の気持ちが理解できると言ってるようなものです。そうではないでしょう。この映画はそんな「分かった者」が「分からない者」に説明をして、頭で分からせるのがベストなタイプの作品ではないと、私は思います。そのような映画も多くあるのは事実ですが、少なくともこれは違う。苦難をくぐり抜け、生き延びたたあとに、パイは一つの物語を手に入れた。物語の解釈を狭くしぼり、話の本当の意味はここにある…なんて語ろうとすると、すくい取る手から水がこぼれ落ちるように、幾重にも重なった映画世界の美がするするこぼれ落ちてしまうような、「ライフ・オブ・パイ」はそういった希有な作品だと個人的には感じました。決してこの作品について親子で語り合う事が悪いのではなく、「これはこういう意味が含まれた映画なんだよ」と教え諭すのは、私は違うと思ったという意味です。念のため。

　言い方を変えれば、この映画には分かりやすい教訓など用意されていないのです。「どんなに苦しい時も神を信じて信仰を持つ者こそが、最終的には救われるのだ」というような宗教的な話でもありません。いや、あえて言うならば、パイにとって神は物語の形をとって現れたと言えるでしょうか。
　あまりに不可解な物事に溢れて見える世界、時に一人のちっぽけな人間にとっては耐えきれぬ程の多様性を見せる世の中に、真の意味で「正しい物語」などないように、映画「ライフ・オブ・パイ」もまた、「このように見よ」という一つの答えを、見る者に押し付けては来ません。すぐれた映画、物語とはおしなべてそういったものではないでしょうか。この映画は魔法のように美しい作品です。手品のタネを身も蓋もない言葉で明かすような真似は、少なくとも大人が子供にしてはいけません。たとえすぐに意味は分からない子供がいても何かが必ず心に残るだろうし、それに、年齢を問わず、ただ単純に「虎かっこいいぜ！リチャード・パーカーすごい！」、そんな見た目のインパクトを感じるだけでも、じゅうぶん意味がある傑作ではありませんか。このリチャード・パーカーの造形は、「ジュラシック・パーク」でフィル・ティペットやスタン・ウィンストンを初めとする一流スタッフが作り上げたCGやアニマトロニクスで活き活きと動く恐竜と同じくらいの、映画史に残る偉業だと褒め讃えたいです。もっともっと評価されていい。アカデミー賞に主演動物賞があれば、ぶっちぎりで彼が獲得したに違いない、どれだけ言葉を尽くしても足りない快挙です。

　監督のアン・リーはそのキャリアで撮ってきた数々の作品の世界に、一見あまりに統一性がないことで、実に面白い映画作家ですが、今回はヤン・マーテルの書いた原作を見事に纏めたなと思います。脚本を書いているのが「ネバーランド」のデヴィッド・マギーと知って納得。なるほど、考えてみればあの映画も、何かを大きく喪失することから物語が生まれて来ることについての物語でした。音楽は「リトル・ミス・サンシャイン」や、「（500）日のサマー」、最近では「マネーボール」でもスコアを書いてるマイケル・ダナ。一度聞いたら忘れられない女性ボーカルによるテーマ曲や、非常に静かでおだやかなガムランの曲、壮大な嵐のクライマックスにぴったりと寄り添う雄大な曲を当てており、素晴らしい仕事を成し遂げています。
　（余談ですが、初見で、色彩設計の鮮やかさや、どこかしら現実離れした美術、「物語はどこから来るのか」「物語は人を救うか？」というテーマや、「物語を内包した物語」という作りが本作と似ていることから、インド出身の映画監督ターセム・シンが作った、これもまた驚異的に美しい映画「ザ・フォール/落下の王国」を連想したことも、書いておきます。）

　以下、本作から強い感銘を受けたので、いささか気恥ずかしい文章になりますが…。
　この「ライフ・オブ・パイ」、映画館で繰り返し見ているうちに、なんだか、この世に存在する数限りない物語を求め続けること、何故かは説明がつかないのだけれど映画を求め続ける卑小な自分を、根っこの部分で肯定され、また微かに祝福さえされたような気がしました。そういう意味では、見た目の美しさ以上に、これは私自分にとってはとてもロックな映画でした。山のような波がぶつかり合う壮絶な嵐の中で、パイが天を仰いで神にある問いをぶつけるシーンで、「そうだよ、この感じが欲しくて映画を見続けてるんだよ、俺は」と、体が震えたのです。こういう経験って年齢を重ねていくうちに、なかなかできなくなってくるものなんですよね。
　それから、この映画を見た後、帰宅して風呂場でバナナを浮かべてみたのは私だけではないのではないでしょうか？　考えてみれば当然なんですが、バナナはちゃんと水に浮くんですよ！（だからなんなんだよ、と言わないで！）

　２Dと３Dについて。もちろん３D効果は素晴らしいのですが、2Dだから価値が下がることは無いと思います。私は２D字幕、３D吹き替え、もう一度２D字幕で…と日をあけて計３度劇場で見ましたが、一番良かったのは３回目の２D（最も大きなスクリーンだったこともあり）でした。繰り返しの視聴に耐える優れた作品です。日本語吹き替えについては、特に違和感がなく、吹き替えで見ることで初めて出てくる面白みがあったことを申し添えますが、個人的には原語＆日本語字幕のほうが感じ入る度合いが深かったです。主演のスラージ・シャルマ（なんと撮影開始時若干17歳！）のインドなまりを残した英語が味わい深かったからです。「リチャド・パゥカ！」というあの発音が。

　（※以上、まだ手にしていない商品に関する個人的な考えを長々と書き連ねてきましたが、購入後商品の仕様について特筆すべき点が見つかった場合、または特典要素への感想があれば追記します。私が予約注文を済ませた商品は「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定)」です。Amazon側の同一タイトルのレビューをまとめる方針により、3D版Blu-rayディスクが含まれた「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 4枚組コレクターズ・エディション(特製ブックレット付) (初回生産限定)」と前記商品のレビューが完全に重なっていますので、選ぶ場合は個々の商品説明を読んで、ご注意のほどを）

とても美しい映像でした。
内容からは想像出来ませんが、最先端のデジタル技術が結集されていたことを知り驚いています。... 続きを読む

レビューに書いたようにおどろきました。発想の凄さと、それを映画化できる技術力、凄いの一言です。

☆２レビューで見つけた言葉です
この映画を的確に掴んだ言葉だと思います... 続きを読む

漂流ものの話が、哲学的になったり、宗教的な要素を帯びてくるのは当然だ。... 続きを読む

評価をかけと、メールきましたので、
かきました。

iTunesストアでみて、感動したから、
買いました。... 続きを読む

文句なしで面白かった。映像良し物語よし、浮島にでてくるミーアキャット達が異様に母性をくすぐった。最後ライオンはどこへ行ったのか、その後の物語が気になった。

個人的にはあまり好きではありません。 暫く船やトラは出てきません。
予告に騙された感じ。... 続きを読む

私は、10年ほど前に図書館で偶然英語の原作を見つけて興味をひかれました。表紙が一風変っています。ベンガル虎と色黒の少年が小舟の上で寝ている。なんとなくのどかな雰囲... 続きを読む

結論から言うと、前評判程ではなかった感じの作品だ。... 続きを読む

海難事故にあって、トラ（他に後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ）が... 続きを読む

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