NHKスペシャル 日本海軍 400時間の証言 DVD-BOX
「本当の事実を後世に・・・・・」
旧日本海軍のエリートたちが戦後告白した、太平洋戦争の真実とは。
戦後35年を経て、密かに始められた「海軍反省会」。
1980(昭和55)年から11年、130回余りにわたって、かつての日本海軍の参謀たちが集い、議論を重ねていた。
部外者には一切公開されることのなかった会の記録が、録音テープに残されていたことが明らかになった。
その長さ400時間。
テープの中では、元士官たちが当事者でしか知りえない事実を生々しく語っていた―。
2009年に放送し、大きな反響を呼んだNHKスペシャル、待望のDVD化。
【内容】
第1回 開戦 “海軍あって国家なし”
第2回 特攻 “やましき沈黙”
第3回 戦犯裁判 “第二の戦争”
上記の単品商品を収納したBOX仕様商品
■特典映像:「日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか~400時間の証言より~」
「海軍反省会」録音テープをめぐる鼎談:半藤一利×澤地久枝×戸高一成(2009年12月7日 NHK総合にて放送/第3回に収録)
■BOX封入特典:DVDスペシャルブックレット(16頁) 「制作スタッフ座談会」番組制作の舞台裏をスタッフが語る!
○2009年8月9~11日 NHK総合にて放送
観ていて辛くなるが、日本人の本質を表している。
海軍の中枢、頭脳であった軍令部参謀たちの言葉からは「アジア解放」「自存自衛」と言うような大儀はない。
生々しい本音。
海軍のためにもっと予算がほしい。 予算を取るために対米戦争をちらつかせる。 でも誰も本当に戦争ができるとは思っていない。 アメリカと戦えば負けるとわかっていた。 わかってはいたが体面があるので言えない。 陸軍に舐められるのも嫌だ。 予算をもらった後はもう後には引けない。 今更アメリカとは戦えませんと言えない。 戦争を始めた後も平時編成のままで作戦指導を続ける。 長期的作戦計画などもない。 すべて場当たり的。 特攻作戦にしても外道とわかっていても、やってはいけない作戦だと思っていても誰も口に出せない空気。
日本の縮図のような話だ。 日本はまさに空気を読む社会。 空気を読んで行動しないと非難される社会。
皆が皆周りに気を遣い、空気を読んで、はみ出さないように息をひそめて生きる社会。
先行発売された本を読んだのちにこの作品を鑑賞した。
日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦では取材の過程を含めて映像では割愛された多くの情報が含まれるのでどちらかというと本が主体でNHKスペシャルの方が映像をもってこの本を補完しているような印象を持った。
力作であるが演出過多だと思う。 特に音楽。 この作品のために作曲されたものだが似た傾向のメロディはNHKのこの種のドキュメンタリー番組でよく使われる。
日本人の心に何かを訴えかけようとするような、とにかく感傷的になる音楽なのだ。
日本海軍の頭脳であった高級参謀が語る重い現実、これを感傷的に受け止めてはならないと思う。
作品で語られる特攻隊員たちについても同じだ。 当時彼らがどういう気持ちで死と向き合っていたのか。 私にも二十歳の息子がいる。 どうしても重なる。 特攻隊員たちの話を、遺された言葉を涙なしに聞くことなどできない。
しかし、これを単に感傷で受け止めては絶対にいけないのだと思う。
もっとドキュメンタリーとして淡々と事実を伝えてほしかった。 この音楽、意図的な映像、まるで感情操作だ。
戦争時の行動過ちを描き出し、現在にも通じないか、あれは本当に遠い昔のことなのかと問いかける。
実は20年ほど前に当のNHKが「NHKスペシャル ドキュメント太平洋戦争」でやったことだ。
扱う内容こそ違うが、NHKの社員は自分たちの大先輩が過去どんな作品を作ってきたのか観ていないのだろうか?
作品の締めで結論めいたもの、教訓めいたものを語るのだが、これが少々鼻についた。
「私たちは間違いを犯しました。 もう二度とこんな間違いはしないようにしないといけません。 もう二度と戦争はしません、おわり。」
もちろんこんな言い方はしていないが、似たようなものだ。 小学生の作文みたい。
こんなことではいけないと思う。
70年前の重い現実、そして現在の私たち。 彼らは我々の父であり祖父であり曾祖父なのだ。 同じ血が流れている。 同じ歴史を共有している。 同じ日本人なのだ。
我々は同じことを繰り返す。 いや、正確に同じことを繰り返すというのではないが、同じような行動をしている。 空気を読む。 流れに乗る。 そういう気質を持っているということをしっかり認識すること。 あれは遠い昔の、別世界の話ではない。 ここにこそこの作品の意義があるのではないかと思う。
福島第一原発の事故を見れば一目瞭然。 東電の、原子力保安安全院の、そして政府の対応、行動を見れば確かに私たちは70年前から変わってはいないとわかる。
彼らは私たち、私たちは彼らなのだ。
特典として「日米開戦を語る」という座談会の映像が(70分以上もある)含まれている。 こちらもかなり興味深かった。
あの戦争を止められず日本を破滅に邁進させた力の中に世論、それを煽ったマスメディアがあるということにほんの少しだが触れている。
本も読みました。
机の上だけで仕事をして、自分のセクションだけを守ろうとする、
現代にも多くいる『エリート』と言われる人達・・・
放送を見ていないのでDVDで初めて彼らの肉声を聞きました。
愕然としました。
彼らは所々で”笑い”ながら反省会をしています。
自らの都合の悪いことは『知らない』と言っています。
彼らの命令で多数の日本人が命を落としたのに、
彼らの態度は何かの『ゲーム』をしていたような。。。
結局、今も昔も組織が大きくなればなるほど、前線と
本部の認識が大きくズレ、自分達のことだけを守ろうとする
官僚が本部で跋扈し、組織が少しずつ腐っていくのだと
改めて実感しました。
そういう見方をすると非常に興味深い番組だと思います。
『反省会における軍令部エリートたちの発言を現代の日常感覚として理解出来てしまうことが怖い』と視聴者の声が紹介されている。何十万の将兵の命を預かる軍令部作戦課員は高度な判断力が求められるのに、全体を取り巻くムードに縛られ考えている事が言えずに流されて行った。前線の元指揮官が軍令部の元参謀に詰め寄って『本当に勝算があると判断した開戦だったのか、やれば負けると総長にどれだけ働きかけたのか』と問いただす。元参謀が答える『こちらも勝つつもりでやっていたのであり、(懸念事項は)課長から部長までは伝わって行ったが、総長まで働きかける必要を感じなかった。恐らくあなたは正しい事を言っているのだろうが、残念でした。わっはっは(笑)』と、戦後何十年経っても当時の縛りから踏み出そうとしない。開戦の結果、日本人だけでも310万人の犠牲を出しておきながら『わっはっは』で済まされるのか。『軍令部のエリートたちがムードに流され、問題を隠蔽し、責任を曖昧にしたのは、現代社会組織のありようそのものであり、我々もその組織の一員である。一方的に彼らを責める気にはなれない』と、番組の中で取材デスクはコメントしている。日本型組織の中では問題を取り上げて軌道を修正するという極めてプリミティブなことが何故むつかしくなってしまうのか、その要因が、歴史上最大の失敗である太平洋戦争を指導したエリートたちの証言の背後に隠されている。
本(日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦)を読んだ時からDVDを買おうか買うまいか悩みました。... 続きを読む
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