ゆきゆきて、神軍 [DVD]
天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。劇場公開時はもちろん、2000年のDVD発売の反響もすごく、新装版となって再発売! 〈スタッフ〉監督・撮影:原一男/企画:今村昌平/製作:小林佐智子/録音:栗林豊彦/編集・構成:鍋島惇
〈キャスト〉奥崎謙三
内容は先の大戦にてパプアニューギニアで作戦行動を行っていた独立工兵36連隊が、終戦がわかっていながら何故2名の兵を銃殺したのか、その疑惑を解くべく奥崎謙三が(彼は同連隊に属していたが、捕虜になったため、その後の顛末を知らない故)その疑惑の真実を知っているとおぼしき7名をアポなしで尋ねていく、また普段の活動も記したドキュメント映画です。
これが製作された当時には戦後35年ほどたっています。故に連隊の元兵士達はあまりにもおぞましい戦場の現実を心の奥底にしまい、二度と話したくない姿勢を貫きます。それに対し、真実を知りたい奥崎と処刑された遺族が詰め寄り、そして少しずつですが、その地獄絵図を語り始めます。
これを見ると、幾多数多ある戦争映画がいかに作られた世界で美談として語り継ごうとしているのか、しかもアイドルなんかが主演してるものなぞ反吐が出るというものです。
これを見てどうこう言うのは簡単ですが、私には奥崎謙三や元・兵士達の行動を批評する資格は持ち合わせていません。
ただいえるのは、戦場の現実はドラマのようなものではないということ、戦争は絶対やったらいかんということです。戦争が無ければ、奥崎も元・兵士たちも普通の人たちだったはずなのですから・・
それともう1つ思ったのが、奥崎のおくさんは凄いなと思いました。近所にこんな人いたら絶対嫌です・・
あと付録に製作ノート、原監督の苦労話集があります。奥崎に振り回されていた様がありありと書かれていて、大変な撮影だったことが伺えます。
※この映画には本当に人を殴ったり蹴ったりするシーンやショッキングな会話も多々あります。刺激に弱い人、興味本位で見る人にはおすすめできません。
1987年の作品。マイケルムーア監督が今まで見た最高のドキュメンタリーと言ったとか。
中心人物の奥崎謙三は、大戦中ニューギニア戦線に送られ、圧倒的なアメリカ軍の戦力に手も足も出ない状態で、飢餓とマラリヤに苦しんだ日本兵の一人で、奇跡的に無事に日本に生きて帰ってきた。
そしてニューギニアの戦地で二人の兵隊が上官の指示により処刑されたという話を聞き、その歴史の闇を暴くために存命中の当事者達の家に訪れて話を聞き出す。
そこで語られたのはあまりにも恐ろしい話。二人の兵は、敵前逃亡したせいで処刑されたという兵もいたが、実際は終戦の前後であり、しかも兵隊達には闘う意欲もなくただただ生きるだけで精一杯だったことは明らか。そして別の兵達から語られた事実は、黒人兵や原住民の死体を「黒豚」と呼び食していたというもの。
最後まで明確には語られなかったが、奥崎の主張は、下級の兵から殺されて肉となっていったというもの。兵隊の中でも派閥のようなものができて、次は誰を殺すかといったような状況が垣間見れる。
撮影当時はまだ全ての当事者は存命中である。しかし当然70前後の高齢でもはや兵士の面影はない。そしてみな一様に口を閉ざす。それは、自分の行いがバレるから怖いというのも当然あるだろうけど、その思い出が余りにも凄惨すぎて人に話せばスッキリするという次元を超えてしまっているように思える。いったん人肉を口にしたら一生畜生道の世界に生きることになり、その罪悪感と自分自身への嫌悪感で完全に精神が参っているようにも見える。
でも奥崎は、そんな高齢者にも容赦はしない。自分自身が高齢者だからこそ警察も民事不介入で済ましているようだが、相手の態度が気に入らないと突然襲いかかって暴力をふるう。こんなドキュメンタリーは二度と映画作品としては認められないだろう。
この男はそもそもニューギニアでも上官に暴力を振るって食糧を奪ったりして何とか生き永らえたわけで、その後も復員船ではトラブルで人を刺し、帰ってきてから商売を始めたらでまたトラブルで人を刺し、懲役十年を食らっている。
天皇を恨みパチンコを天皇に打ち、田中角栄を殺すと言っては捕まり、メチャクチャな人物だけれど、これだけ自分の信念だけで自分のルールだけで行動する人間はめったにいない。
アナーキスト、つまり国家不要論者で、人のためになるのなら暴力をふるっても構わないと正々堂々とにたまう。一億人がそれぞれの価値判断で「人のため」だから奥崎と同じような行動をしたらどうなるのか考えたことはあるのだろうか?
神の罰だの、死者から聞いた(これは同伴者の場合だが)メチャメチャな論理で手当り次第にぶつかり、嘘をついたり、警察を呼べと開き直ったり、人格的にはとても尊敬できる人物ではないのは明らか。
ただ、2012年の今、もはや大戦の兵士はほとんどこの世にはいない。お祖父ちゃんお婆ちゃんも皆んな戦後の人で、ニューギニアで何があったかを子供や孫に語る人もいない。そういう意味でこういう記録が残ったというのは評価できるし戦争を起こさないために奥崎は役に立ったというのは否定できないだろう。
上映が終ると、監督がいるわけでもないのに、私を含む観衆が全員起立して、画面に向かい拍手をしたのが印象的だった。
この作品。神軍平等兵・奥崎謙三閣下が、大東亜戦争中、食料が尽き、出陣した9割が死亡した、ニューギニア戦線における日本軍人同士の人肉食事件を調査することが軸になっている。 食料にするため、友軍兵士を処刑したという事件だ。
果たして真実はどうなのか。奥崎さんは、カメラが回っていることを意識しつつ、真実追及のために、手段と方法を選ばず相手に迫る。被害者から聞き取りし、被害者になり代わって、加害者の自宅を訪問、詰問し、闘病中であっても、相手を追及する手を緩めない。時に、病人に暴力も加えて「自供」させる。家族の懇願も、かつての加害者には考慮されない。
同行させた妻を「遺族」とウソをついて「遺族の前で真実を話せ!」と迫り、加害者の動揺を導く。通常の取材では、えぐりだせない真実が、この非道の追求手法によって明らかにされてゆく。その過程は、すざましい。
奥崎さんの過激な行動を警戒する警察官が、奥崎さんの自宅を訪問する。奥崎さんの気迫に押されたように、警察官が、奥崎さんに敬語を使う場面で、館内から爆笑が起きた。
被写体をあおり、カメラを回すことで、被写体に過激な行動を促す、原一男監督の撮影手法が、ここでは成功している。奥崎さんほどの被写体は、原監督の前には、その後、現在に至るまで、二度と現れることはないけれど。
とある男が暴力を糾弾するために暴力をふるいまくる
アナーキスト的な観点でもってナショナリズムを攻撃する、ゆえに... 続きを読む
奥崎謙三というバリバリのアナーキストのドキュメンタリー映画です。
ただ奥崎謙三という男に圧倒されます。... 続きを読む
20年以上前に広島市の小さな映画館でみて以来、奥崎謙三と原監督の作品に嵌りました。... 続きを読む
ドキュメンタリー映画の傑作ですが。
テーマは重いのですが、不謹慎ながら笑ってしまいました。
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一般参賀で昭和天皇に「ヤマザキ、天皇を撃て!」と叫んでパチンコ玉を4発撃ったので有名なアナーキスト奥崎謙三を追ったドキュメンタリー映画。... 続きを読む
主にこのドキュメンタリーは二つの要素でできあがっています
一つ目は
反体制極左の急先鋒 奥崎謙三氏の宣伝映像
二つ目は... 続きを読む
独立工兵隊第36連隊の生き残り奥崎謙三が
終戦後、同連隊の兵隊が処刑された理由を... 続きを読む
‘白豚、黒豚’... 続きを読む
これを評価する人がわからない…
この映画はあまりにも偏った目線で描かれた
イカレタ犯罪者が撮った左翼映画です。
戦争の悲惨さや、異常な状況下での人間の狂気を扱った映画や文学、ドキュメンタリーの類はこれまで数多く存在してきた。しかし、この「作品」はそのいずれとも異なるベクトル... 続きを読む
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