尼僧物語 [DVD]
医療の使命と宗教戒律との矛盾に悩み、父の死によってさらに心が揺れ動く尼僧の姿を描いたドラマ。オードリー・ヘップバーン、ピーター・フィンチほか出演。
1959年作品。カラー・ビスタサイズ。第二次世界大戦前後の欧州、アフリカを舞台に、ヘップバーン扮する尼僧の目を通して、激動の時代の流れを追った作品。ドラマ的な盛り上がりが少ないのと、いろいろな話を盛り込みすぎて核になるテーマがはっきりしない不満がありますが、カラー撮影で捉えた修道院の情景などの端正な美しさが印象に残る名作です。フランツ・ワックスマンの音楽も聞かせます。ところで最近、ワーナーの旧作の値段が急に上がりましたね。これまで一番良心的な価格だったのに、他メーカーより高くなったのはどういうことなんでしょうか。旧作ファンはヘビー・ユーザーが多いので、たいへん負担だと思うんですが……。ちょっと考慮していただけませんか。
オードリー・ヘップバーンと言う女優さんはどうしてもヴィジュアル面でばかり脚光を浴びて、演技について言及される機会が少ないような気がしますが
「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を獲得しているように、役者としても卓越したものを持っていると改めて証明して見せたのが今作。
しかも修道女姿がホンマに良く似合う。この人はこういった地味な姿、役処をさせた方が美しさや演技が際立つ気がします。
「噂の二人」でも繊細でありながら芯の強い地味な主人公を好演してましたから。
エリザベス・テイラーやマリリン・モンローでは修道女は無理ですね...
ストーリーの前半部分はガブリエル(オードリー)が修道院ヘ入り、厳しい戒律生活を送りながらシスター・ルークと言う名を授かり、
長年の夢であったアフリカのコンゴへ医療活動を行う為に出発するまでとなります。
いよいよ修道院に入る当日、修道院の待合室の様な所で家族や友人と別れを告げる訳ですが、
このシーンはまるで遠い国へ娘が連れ去られてしまうような雰囲気が感じられ、寒々とした気分にさせられます。
おそらく現実もこうなんでしょうが、俗人である私は家族をこんな世界には関わらせたくないなぁと思いました。
又、この後に描かれる厳しい戒律に縛られる生活も宗教家の方達には悪いですが、理解し難い世界ですね。
特に首を傾げたくなったのは
ガブリエルの成績が良い為に同僚の修道女がコンゴへの派遣者選定試験に落第するのではと言う恐れの余り、先輩修道女?に『ガブリエルは誇りが高く、謙虚さが無い』と打ち明けたのですが
この先輩修道女はガブリエルに『神の為に犠牲を払う願ってもない機会だから、謙譲の心で試験に落第しなさい』と諭すのです。
当然の事ながらガブリエルは愕然とするのですが、観ているこちらもこれは単なる嫌がらせとしか思えませんでした。
この後別の先輩修道女から『あの忠告は善意とは言え誤っています』とガブリエルに伝えてはいましたが、滅茶苦茶な話だと思いました。
一転して後半部分はコンゴでのシスター・ルークの献身的な医療活動が中心となり、前半部分の重苦しい雰囲気からは解き放たれます。
現地で医療活動を行っているフォーチュナティ医師(ピーター・フィンチ、渋くてカッコイイ)と知り合い、愛情に近い友情で結ばれながら仕事に励む姿が描かれてます。
コンゴでの生活で彼女は俗世間での事を色々と思い出し、修道女としての自分に疑問を持ち始め、ラストへと繋がっていく訳ですが。
DVDパッケージにもあるように普段知ることのできない修道院の秘められた信仰の世界を描きだし『これで本当にいいのか?』と言った疑問を投げかけている作品だと思います。
ですので、私としては前半部分の方が見応えがありましたね。
映像特典のオリジナル劇場予告編で"All The Unexpected Drama"と宣伝していましたが、正にそんな感じでしょうか。
修道院の裏口の開け放れたドアからスーツケース1つ下げて去ってゆくガブリエルを後ろから写した静かなエンディングはとても心に残ります。
私がヘップバーンの映画で一番好きなものです。
ある意味 この映画がなくては彼女の豊かなこころ
描ききれないのではないかと思えるほど・・・。
許すことの困難さのゆえに 苦しむ彼女・・・
この苦しみの映画 人間は一度は見てほしい。
私は教会とか 好きです だけど環境はそうでもないです
このDVDは私の好きな物です あまりない時が有り... 続きを読む
オードリー演じる修道女は、
名誉や世俗的欲求、感情を忘れて神様のような完璧さを目指して修行しています。... 続きを読む
この作品を観るのは、今回で2回目。前回も感じたことだが、尼僧姿のオードリー・ヘプバーンがとても美しい。彼女が本来持っている、清らかなイメージと「尼僧」という役柄は... 続きを読む
題材自体が地味だし、ドラマ的にも控えめで盛り上がりに欠ける。しかしフレッド・ジンネマン監督の真摯な演出は観る者を飽きさせない。オードリー・ヘプバーンも素晴らしい。... 続きを読む
衛星放送でみてもう一度家族とみたいと思いましたが、吹き替えがないんてすね???親は吹き替えじゃないとみれないし値段が高いので購入をやめました。... 続きを読む
... 続きを読む
クリスチャンである私のとって、主演がオードリー・ヘップバーンであることは、... 続きを読む
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