ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” −LAST HEAVEN 031011− [Blu-ray]

ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” −LAST HEAVEN 031011− [Blu-ray]
伝説のロックンロールバンド“ミッシェル・ガン・エレファント”の軌跡を追ったドキュメンタリー
"最新の映像技術で2003年10月11日のラストライブとその舞台裏が、迫力の5.1chで蘇る!
彼らの激走の足取りを映す未公開映像を加え、最後の日のすべてを語り、ロックンロールの息遣いと鼓動を伝える!
90年代を駆け抜け、最後の瞬間までロックンロールを転がし続けたミッシェルは、あの日、魂を震わせてその終焉を奏でていた…。"

―世界を終わらせない。―
そのバンドと、そのライブは二度と見ることができない。
だからこそここに、永遠に体感できない狂乱のライブを焼き付けておく。
ミッシェルを心に永遠に刻みつける―。"
キャスト "THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (チバユウスケ、アベフトシ、ウエノコウジ、クハラカズユキ)"
"企画:能野哲彦 監督:番場秀一"

【映像特典】
1映画本編映像に約30分をプラスしたスペシャル版「THEE COMPLETE LAST HEAVEN EDITION」収録!
2「THEE MOVIE + OCT 11 2003 9:03:18」監督 番場秀一による もうひとつのエンディング
3劇場予告編

『THEE MOVIE』を映画館で観てのレビューです。
フライングで申し訳ないのですが、まだ劇場でやっているところもあるようなので、
まだ映画館で観ていない人はぜひ観てほしい!というわけで、あえて書くことにしました。
(これから映画館で観る方は、パンフレットも買うことをオススメします)

内容はラストライブの映像を中心に、
いくつかのバックステージ映像、インタビュー映像などから構成されていますが、
『BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN』とはまったくの別物です。
本当にこの上なくシリアスで、素晴らしく、幸せな映画でした。
山崎洋一郎氏が書いていた通り、ロックバンドとは何か、ロックとは何か。
この映画はそれを見せてくれます。

本編に出てきますが、あるTV番組にミッシェルが出演した際、
それぞれのメンバーに「ミッシェルとは何ですか?」と質問がぶつけられ、
アベは「ロックバンドですね」と答えていた。
この短い言葉にはいろいろな意味が含まれていただろう。
アベはいつでも言葉の少ない人だったと思う。
過去に、某ギター誌ではこんなことを言っていた。

「ライブをやって、レコーディングをやって、バンドさえしっかりしていれば、
俺はほかのことはどうでもいいんです」

アベは本当にその通りの生き方をした人だったんじゃないかと思う。
解散という道を選んだミッシェル。内情はもちろん知らないが、
もしかしたらアベは解散したくなかったかもしれない。
ギターを弾くことのできる場所を、バンドという居場所を失うことになるからだ。
アベの悲し過ぎる目を見ていたら、なんとなくそんな気がした。
事実、解散後、ほか3人のメンバーが比較的スムーズに別の音楽活動に移行していったのに比べ、
アベだけは明らかに試行錯誤を繰り返しながら不完全燃焼を続けていたようにも思える。
ミッシェルという最高に輝ける舞台を失って、アベはどんなことを思っていただろう。
これらは私の事実無根の想像でしかないが・・・。
けれど、ロックバンドとはこういうことなのだろう。
そして、最高のロックはこういうところから鳴らされるのだろう。

この映画は決して涙を誘うようなものではない。
けれど、涙が止まらないというシーンがいくつもあった。
チバが「サンキュー!」と叫んだ瞬間、
アベが切れた4弦を一瞬張り直そうとした瞬間、
本当に胸が張り裂けそうだった。
まるで自分があの日あの場所に立ち会っているようだった。

ミッシェルは最後の最後までロックンロールを鳴らし続けた。
私たちは永遠にミッシェルを聴き続ける。
ミッシェルよ、永遠に鳴り響け!

特典映像も楽しみですが、それがなくても十分。
絶対に買うべき!

ミッシェルの幕張でのラストライブの映画化。
ライブ自体は文句無く最高のものだと思う。箱を3つつなげた巨大な箱でオールスタンディング、ライブのみという信じられないくらいの環境で、メンバーが最高の技術と熱情を見せてくれます。とにかく最高です。ライブ自体は。

ただ映画としては最悪です。

OPに「あの頃、俺は」、中盤で「あの時、俺は」、EDで「今、俺は」と村上淳のナレーションが入ります。このナレーションは一体誰なのか?まず不明です。メンバーの心の声なのか、監督の心情なのか。でも声の持ち主は俳優の村上淳です。意図も不明瞭で意味不明です。

またラストライブの映像の中に唐突に別のライブの演奏が挿入されます。ただの過去のライブの映像なのかと漠然と思っていると、お台場ではファンの人が熱射病で倒れて運ばれていきます。そして運営スタッフの怒声が響く。また仙台のライブでは演奏シーンもそこそこに照明が落下しライブが中止になる様子が示されます。正直「ハッ?」です。監督はミッシェルのパフォーマンスが凄すぎて客は倒れ、照明が落ちるほどだ!と言いたいようですが、どう見ても変です。どうかしてる。

他にも過去のテレビ映像などが挿入されますが、やはり全体の構成とは異質であり、テレビドキュメンタリーなら許容されそうですが、映画としてみると非常にまとまりの無いものになってしまっています。

そしてもっとも身の毛もよだつのはエンドロールを過ぎたラストカットです。当日の会場を俯瞰で写したかと思ったら、何故か会場がCG処理されて天国に!驚愕というかおぞましいというか正直気持ちが悪いです。これを最後まで見て怒りがこみ上げてきました。こんな映画を捧げられたアベはさぞかし困っていることでしょう。こんな映画に喜んで金を払ってるファンもどうかしている。

やっぱりブルーレイは映像が綺麗。
音は普通のテレビスピーカーだったのでちょっと割れ気味だったから、ちゃんとスピーカーにつないだら…それは気持いいんだろうな〜!!

☆が4つなのは「BURNING MOTOR GO LAST HEVEN」のほうが映像に臨場感がある気がして。
(単に見慣れているだけだったり、ちょっと画質の荒い感じがそうさせるのかも…?)
でも次はこっちをブルーレイ化してほしい!

ミッシェルって何?って言われたらこのDVDを貸し出そう!
私はミッシェルをリアルタイムで追うことは出来なかったけれど、改めて凄いバンドだったのだと確信させられた。

試写会の模様等を追加して再販売される模様です。9/22 発売予定です。

購入する際に少し迷いましたが、想像以上に良かったです。もう10回以上は観ています。

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