勝手にしやがれ [DVD]

勝手にしやがれ [DVD]
   ジャン・リュック・ゴダール監督の長編デビュー作にして映画史上に輝く革命的傑作。警官殺しの小悪党(ジャン・ポール・ベルモンド)が、パリにやってきた米国娘(ジーン・セバーグ)に惚れるが裏切られ、路上で警察に射殺される。要約すればこれだけの話を、イタリアン・ネオレアリズモにならって撮影所ではなく、部屋や街路で昼夜かまわずルポルタージュのごとく、手持ちカメラで2人の軌跡を活写。その即興的演出、ジャンプ・カット中心の編集は追随者を次々と生んだ。

   実話系週刊紙から原案を提供したのはフランソワ・トリュフォー、監修に名を連ねたのはクロード・シャブロル。批評家仲間で、先に監督進出していた彼らの友情のもと、ゴダールはB級犯罪映画へのオマージュをこめて製作。ヌーヴェルヴァーグの永遠のシンボルといえる1本。(轟夕起夫)

ゴダールの作品としては一番好きな映画。 ベルモンドとセバーグのほとばしる若さの魅力。 ベルモンドの帽子の被り方、たばこの吸い方やセバーグのヘアーカットなど、ファッション的にもとっても参考になる。 また、映像の斬新さ、パリの街並みの魅力、哲学的で詩的なセリフすべてがマッチして映画の魅力となってます。

即興演出、ズタズタのカット割りなどで淀川さんが最初は非難の嵐を浴びせた映画(後に訂正)
ゴダールの長編デビュー作で、後の数多くの作品よりも明らかに素直で、最も純粋にかっこ良い映画です。

ジャン・ポール・ベルモンドの演じるミシェル、ジーン・セバーグの演じるパトリシアは、
この二人にしか演じることが出来ないという根拠の無い自身を持たせるほど、
役にはまっていて、見ている側を惹き付ける魅力があります。

劇中では何気なく喋っているだけなのに、あまりにも考えさせられる言葉が多く、
終盤の二人のやりとりは危機的状況に関わらず、あまりにも落ち着いていて、
何故かリアルですらあります。

自分の酷い文章力ではこの映画の良さの1%も伝わらないと思いますが、
見る側を考えさせ、時代を超えたかっこ良さを持つ作品であることは確かです。

ジャン・ポール・ベルモントは、いわゆるチンピラのイメージを作り上げた。
誰もが、ベルモンドを真似し、憧れた。
フランス、ヌーベルバーグの記念碑にして、永遠に残る名作。

映画が作り物としての娯楽に進んだ時、これらをぶっ壊す勢力が現われた。
ジャン・リュック・ゴダールは、既成の映画手法を使用せず、ハンディカメラで街に飛び出した。

ドキュメンタリーのようで、映画であり、記録のようで創作。
ベルモンドは、小悪党になりきり、あっけなく死んでゆく。
ハリウッドの大作を見慣れた人には、衝撃と新鮮さを与えた。
それにしても、ジャン・ポール・ベルモンドが最高にいい。彼がいたから作れたとも思える。

確かにこの時期、新たな文化・芸術運動が起きた。それはヨーロッパ映画から斬新な形で起きた。この映画は、世界中を驚かした最初の波だった。

映画ファンの方には、是非観てほしい。

持ってるDVDを見直したらジーン・セバーグはアメリカ人としての役である。彼女はもともとアメリカ人だがサガンの「悲しみよこんにちわ」でセシルを演じてずっとフランス人... 続きを読む

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