巴里のアメリカ人 [DVD] FRT-080
パリに住むアメリカ人ジェリー・ミュリガンは、気ままな感じ易い青年だ。パリに留まって1人前の絵描きになることが宿望だが、絵の勉強は一向に進まない。だが友達はたくさんできた。米国人のピアニスト、アダム・クックやフランス人の歌手アンリ・ボウレルたちである。ジェリーの絵はさっぱりパリジャンにうけなかったが、モンマルトルで開いた個展を訪れた金持ちの米国婦人ミロ・ロバーツは、彼の才能を認め保証人になってくれた。どうやらミロは絵よりもジェリーに思し召しがあるようだ。ミロと一緒にキャバレーにいったジェリーは、愛くるしい清楚なパリ娘リズを見染めて一目惚れ、強引に彼女の電話番号を聞き出した。あくる日から、ジェリーとリズは逢いびきを重ね、お互いに愛し合う仲となった。だがリズはアンリと内々に婚約していることをジェリーにかくしていたのだった。
この作品のみどころは20世紀最高のアメリカの作曲家であるジョージ・ガーシュインが1928年にパリで作曲した管弦楽曲『巴里のアメリカ人』を中心に全編11曲が散りばめられているところにある。そしてスタジオ内であるが、大戦6年たって活気を取り戻したパリの街をルノアール、ゴッホ、ユトリロ、ロートレック、ルソーらの名画をバックにラスト17分を踊りまくるシーンは見事でした。
ジーン・ケリーの相手役のレスリー・キャロンはケリーが自らパリでスカウトし、この映画のあとも、1953年『リリー』、1954年『ガラスの靴』。1955年『足ながおじさん』などハリウッドで活躍する名女優となった。
助演男優には名ピアニストのオスカー・レヴァントとシャンソン歌手のジョルジュ・ゲタリーがすばらしい演技を披露している。
そして、監督にはMGMミュージカルでは実績があるヴィンセント・ミネリーで、言わずとしれたあの大女優ジュディ・ガーランドの元夫でライザ・ミネリーの父親である。ちょうど1951年3月にジュディと正式離婚をしたばかりで、心気一転この作品にはかなり集中できたのか、すばらしいできとなった。
アカデミー賞作品賞をはじめ7つのオスカーを受賞するMGMミュージカルの大傑作だ。
傑作とは様々なものが突出して素晴らしい出来栄えである作品のことを言うのでしょうが、これは間違いなく様々なものが突出しています。
少しのロケとほとんどのセットでパリという街の雰囲気が完璧に再現されていることが突出して素晴らしく、ジョージ・ガーシュウィンのリズミカルな音楽が全編に散りばめられていることが突出して素晴らしく、ジーン・ケリーのパワフルなタップが要所要所で堪能できることが突出して素晴らしく、レスリー・キャロンの可愛さが突出して素晴らしく、ラストのバレエとタップが混在した極めて斬新な幻想的ダンスシーンが突出して素晴らしいのです。
ミュージカルの特性である非現実な歌や踊りが劇中でいきなり始まってしまうことによる弊害がここでは一切感じられません。それどころか本編の場合、歌も踊りも物語の進行に欠かすことのできない要素として完全に違和感なくはめ込まれています。私見ですが、ミュージカルというジャンルを考えた際、これ以上またこれ以下の“ちょうどよさ”を実現することは難しいのではないかと思わずうなってしまう出来栄えなのです。
アメリカはエンターテイメントの国ですが、その中でもミュージカルは最高ですね!
その中で、アステアとジーン・ケリーが2大ダンサーかと思いますが、ジーン・ケリーの代表作です。
こんな昔にこんなダンスと音楽と衣装の世界を展開していたんですから、素晴らしすぎます。
ジーン・ケリーは、自分でアステアがケーリー・グラントなら、自分はダンス界のマーロン・ブランドーだ、といったそうですが、たしかに体つきとダンスの感じの存在感が、ブランドーを思い出しました(ブランドーのミュージカルも見たくなっちゃった!)
軽やかで躍動的でめちゃ明るい彼のダンスを楽しめます!ほかのダンサーやレスリー・キャロンももちろんすごいです。
この映画はガーシュインの巴里のアメリカ人をミュージカルにしよう!というところから始まったんだと思いますが、パリにいるアメリカ人だから、じゃ、画家志望にしよう・・・というところから始まる。
そして、駆け出しの画家に、暇をもてあましているパトロンの女性、だけどその人とは別のかわいいパリジェンヌ・・・と、ストーリーは出来上がって行きました。結構月並みな感じだけど、ダンスが素敵なので、恋する若者の心のうちを創作ダンスで表現する、ということが出来るわけですね。
どのダンスも素晴らしいです。ただ、ロートレックのムーラン・ルージュのポスターの男のシルエットから始まるジーン・ケリーのダンスは最高ですが、フレンチカンカンは・・・・ホセ・ファーラーの赤い風車(ムーラン・ルージュ)という、ジョン・ヒューストン監督のロートレックについての映画があるのですが、あの、フレンチカンカンシーンには、負けます!あの迫力は・・・・機会がある方は、是非見てみてください。
この映画の冒頭、アパルトマンにひとり住まいのジーン・ケリーが朝起きていろいろ支度するまでの楽しいシーン!私もあんなふうに一人暮らししてみたい!と思ってしまいます。
ナレーションで、船乗りだったけどパリに上陸してそのままトンズラして、画家志望だったからパリにいついた、というのは、セーラーマンの過去が似合いそうなジーン・ケリーのキャリアと体型で、グッド・アイディアだなー、なんて思ってしまいました。
1951年公開作品、題名はこれで「パリのアメリカ人」と読みます、主演は力強い踊りで定評のあるジーン... 続きを読む
「歌と踊りを生かす」という目的のために
すべてを注ぎ込む潔さが
痛快さを運んでくれる作品であります。... 続きを読む
ジーン・ケリーの「雨に唄えば」と並ぶMGM映画全盛期のミュージカル。... 続きを読む
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