劇団四季 昭和の歴史三部作 DVD-BOX

劇団四季 昭和の歴史三部作 DVD-BOX
「昭和」という時代に何があったのか?日本人が経験した悲劇の歴史と、戦後失われてしまった“日本人の心と誇り”とは?
昭和の歴史を語り継ぎ、平和への祈りを込めた劇団四季のオリジナルミュージカル「昭和の歴史三部作」をDVD化!



1953年7月14日に創立され、年間のステージ数3000回を超える日本最大規模の劇団「劇団四季」。総指揮の浅利慶太が、昭和の輪郭、戦争の悲劇、日本人が世代を超えて語り継がねばならない熱いメッセージを込めた「ミュージカル 李香蘭」「ミュージカル 異国の丘」「ミュージカル 南十字星」の「昭和の歴史三部作」が、2008年に創立55周年を記念して連続上演された。戦後、日本の復興とともに歩んできた劇団四季が総力をあげて贈る、これからを生きるすべての日本人必見のミュージカルを、ノーカットで完全収録した待望のDVD発売!


◆ 『ミュージカル李香蘭
91年初演、92年には日中国交回復20周年記念公演として中国4都市(北京/長春/瀋陽/大連)を巡演。97年にはシンガポール公演も行われるなど、国際的にも高い評価を得た、今や“日本を代表するミュージカル”。

≪内容≫
日本人でありながら、中国の歌姫「李香蘭」として、スター街道を突き進んだ山口淑子。“日中戦争”“満州国”を巡る史実を背景に、何も知らずに日本軍の宣伝工作に利用され、終戦後は祖国反逆者として中国の法廷で裁かれた実在の歌姫の流転の人生を描く。

◆ 『ミュージカル異国の丘
「シベリア抑留」の現実を透徹に捉えつつも、大胆にフィクションを織り交ぜた四季オリジナルミュージカルの新時代を切り開く一級エンターテイメント。

≪内容≫
想像を絶する飢えと寒さ、そして過酷な重労働―。戦後ソ連により60万人の日本人が極寒のシベリアに抑留され、6万人が命を落とした「シベリア抑留」の史実に基づき、名家の長子として生を受けながら、遠くシベリアの地で非業の死を遂げた若きプリンスを描く。

◆ 『ミュージカル南十字星』 実在する人物を伝記的に描く方法を取らず、史実に残された記録をフィクションとして再構成した、シリーズの集大成。
2004年東京初演で約4ヶ月のロングランを達成し、その翌年にも再演。京都、名古屋で上演し、社会的な注目を浴びる。

≪内容≫
中国との戦いが泥沼化していた日本は、ついにアメリカ、イギリス、オランダと全面戦争に突入。京大で学ぶ保科勲は、理想に燃えながら南方へと出征する。軍政下のインドネシアを舞台に、「BC級戦犯」として処刑台に消えた若き青年の清冽なる生き様を描く。

*ブックレット付き
*画面サイス゛16:9LB/日本語字幕ON・OFF

SHIKI THEATER COMPANY

かつて『戦争を知らない子供達』という歌がありましたが、劇団四季によるオリジナルミュージカル『昭和の三部作』はそうした戦後世代へ戦争の時代を生きてきた人達からの“平和への祈り”が込められた作品群です。日本人として生まれながら中国人として生きねばならなかった歌姫−李香蘭、日本と中国の戦争をやめさせようとして奔走し異国の土となった九重秀隆、そして彼を支え続けた宋愛玲、自らが収容所の職員として捕虜に接しながらも決して虐待もせず人間として扱ったものの戦後BC級戦犯として裁かれる運命を静かに受け入れた保科勲。何れも歴史の波に弄ばれた人物達です。彼らの思いは決して声高ではありません。戦争と向き合った自らの姿を静かに、けれど2度と自らと同じ運命に生きる人々を生み出してはならないと語りかけてきます。ですからこの作品はある意味で遠くなりつつある戦争の記憶を風化させることなく次のそしてそのまた次の世代へと語り継いでほしいとの切実な願いが込められています。実際に劇場でこの作品群に接する時、開演前と終演後では観客の若者達の顔が違って見えることも確かです。時に涙している彼らの表情は悲しみだけを湛えているのではなく自らがこれから背負っていく重い宿題に自らの答えを出そうとしているように見受けられるのは私の錯覚でしょうか。映画は同じ映像をそのまま再現することができますが、演劇それもミュージカルは究極のライブでもあり2度と同じシチュエーションはありません。その意味で今回、劇団四季が自らの作品を劇場に足を運ぶことの困難な方々に映像として提供することは賞賛に値する決断です。自宅でこの作品を御覧になったら今度は実際に劇場でこれらの作品の素晴らしさを味わって頂きたいと思います。

劇団四季の昭和の歴史三部作の中で初めて観たのは「異国の丘」です。
当時、劇団四季にハマり始めた頃で、近くで上演される作品は一通り観てたので「異国の丘」もチケットを買ったのですが、正直「CATSとかに比べると日本が舞台だし、暗そうだし、説教臭いだけだろうし・・・でもファンとしては観ておくべきか」と、とっても失礼な理由でチケットをとったのですが、観劇した後で、その不安は間違いだったと分かりました。
戦争を扱っているので暗い話ではありますが、一方的な考えを押し付けるわけではなく、話もしっかりしていて、観終わった後は深い感動を得る事ができました。加藤敬二さんによるダンス・シーンもしっかりあります。
浅利慶太さんは、教材として押し付ける作品ではなく、娯楽作品として成立させる事によって戦争の悲惨さをより多くの方に伝えたいと思われたのではないでしょうか。
その後「南十字星」は観劇しましたが、何故か「李香蘭」だけはタイミングが合わず観劇できてないので、今回のDVD発売はとても楽しみです。

これから他の作品も続々リリースされるようなので(海外作品は版権の問題で難しそうですが)コレクションしていきたいと思います!

「李香蘭」は3度、「異国の丘」「南十字星」もそれぞれ1度、舞台で見ていますが、舞台の質の高さをきちんと伝える映像化ができていると思います。

「李香蘭」はいつ見ても感動します。
これほど的確かつ簡潔に「日本の第二次大戦」を教えてくれる作品を(ミュージカルや演劇に限らす)他に知りません。現代史をまともに教えないといわれる日本の中学は、このミュージカル鑑賞を必修にするべきだとすら思います。
といっても、けっして説教くさくないし、ミュージカル作品としての歌もダンスも最高で、躍動感やエンターテイメント性も日本の創作ミュージカルの中でダントツだと思います。
歌姫・李香蘭という素材を見つけて、それを軸に日中戦争の本質を語ろうとした浅利慶太氏の啓蒙的な志の高さに敬意を払いたいと思います。

「異国の丘」「南十字星」も、そういう点では意味ある作品だと思いますが、「李香蘭」に比べると、どうしてこれをミュージカルにしなければならないのかという点での必然性を感じません。
「異国の丘」でいえば前半のアメリカのダンスパーティ、「南十字星」でいえば中盤のインドネシアのガムランや民俗舞踊は見事だと思うのですが、それと「戦争の真実」を語る部分が乖離している気がします。

とはいえ、どの作品も、日本のミュージカルをつくってきた劇団四季の貴重な財産だと思います。

DVDを見て感動したという人は、ぜひ、実際の舞台も見てほしいと思います。

今年全部劇場で観ました。生で観るのには適わないとは思い
ますが、でもDVD買います。... 続きを読む

太平洋戦争を題材にしたドラマや映画は数あるけれど、ミュージカルとなるとほとんどない。そんな中、劇団四季ミュージカルの昭和三部作は、四季を熟知している人もそうじゃな... 続きを読む

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