書を捨てよ町へ出よう 【低価格再発売】 [DVD]

書を捨てよ町へ出よう 【低価格再発売】 [DVD]
『身毒丸』など多数のヒット作を世に送り出した寺山修司の長編映画デビュー作が低価格で再登場。主人公の祖母は万引きの常習犯で、妹はウサギに異様なほどの愛情を示す。そんな彼らの姿を、現在と過去、幻想のイメージ世界を交錯させて描いた異色作。

こういう時代だったのか…とつい誤解してしまいそうな勢い。
誤解でもないんですが、とにかく特殊な集団目線だったので過度に強調はされているだろう。
にもかかわらず、気を抜いて観ているとじきに又、こういう時代だったのか…と。

こういう時代=混乱して物騒だけど楽しいお祭り騒ぎな時代=なんでもありな時代…。誤解ですが。
とにかく大学紛争から連合赤軍事件まであたりの季節の匂い。

迫力完璧。マイナス☆は冷静になってみるとそれが好みに合わない見苦しさでもあったので。
単に個人的な嗜好の問題です。

数年前、名画座のオールナイトで見た。
真夏の夜中だというのに、館内はほぼ満席。
恐らく、全員があの冒頭のシーンでやられてしまったと思う。

映画が始まって一分は暗闇、微かに聞こえる物音。
そして、主人公が画面の前の観客に向かって語りだす。

「なにしてんだよ。
映画館の暗闇の中で、そうやって腰掛けてたって、何にも始まんないよ。
スクリーンはいつでも空っぽなんだよ。」

画面から目が離せなくなる。
深夜の映画館で、面白い事を待ち望む、もしくは自分の孤独を映画館の中で
慰めている観客に、映画は所詮虚構であり、現実では何も変わらないという事実を
突きつけてくる。

正に実験映画というべき内容であり、序盤で登場人物達の紹介、主人公の状況や舞台の
説明など、基本的な事はしているが、気を抜けば現在の状況がわからなくなる。
何せ、主人公の心象を映像化して表現している為、突拍子の無いシーンの連続なのだ。
とはいえ、あまり深く考えずに鑑賞をすることをお薦めする。

本作で特筆すべき点といえば、冒頭と終盤の二点に尽きる。
映画は虚構であると強く訴える冒頭、そして、映画という虚構が終わったが、
現実と虚構の区別かつかなくなる、それでも映画は終わった、だから虚構で得た
物を持って現実へ帰ろうと訴える終盤、この時の主人公の言葉を借りて、僕自身も
声を大にして、この映画への感謝を胸にして叫びたい。

「さいなら映画!」

田園に死すのほうがわかりやすいけど、こっちのほうが、なんだか怒濤の勢い。劣等感やトラウマややりきれなさを、よくわからないパワーにして、こっちにぶん投げてきた感じ。
とにかくやりたいことをやってみている。エンドロールは秀逸のアイデアだと思った。

大学生の頃、この映画を観て、物凄い衝撃を受けた。確かに出演者の演技は上手とは言えないし、歌も歌詞が聞き取りにくい。技術的な面では、未熟さが目立つ。寺山氏の政治観も... 続きを読む

前衛的? どこが?
笑っちゃいます
中途半端な歌に役者達
映像も中途半端
中途半端 中途半端 中途半端だよ バカヤロー... 続きを読む

なんとなくイモっぽく感じました。... 続きを読む

寺山修司のエネルギーが爆発した傑作です。天井桟敷を率いて、ドラマツルギーを崩壊させた映像美。大島渚の傑作「新宿泥棒日記」の影響を受けています。こちらは状況劇場を率... 続きを読む

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