Grand Prix of Japan 1994 SUZUKA CIRCUIT [DVD]

Grand Prix of Japan 1994 SUZUKA CIRCUIT [DVD]
1994年世界選手権ロードレース第3戦日本グランプリ。鈴鹿サーキットに集まった観客は、ディフェンディング・チャンピオンのケビン・シュワンツ(SUZUKI)、ミック・ドゥーハン(HONDA)、ルカ・カダローラ(YAMAHA)の走りに注目していた。だが、1993年全日本500ccクラスチャンピオンとしてワイルドカード参戦となった“Norick”こと阿部典史(当時18歳)の走りは誰よりも輝いていた。93年型NSR500を駆り、シュワンツやドゥーハンをブレーキングで交わす走りに世界中のGPファンが魅了された。その走りはウェイン・レイニーの関心をも引きつけ、世界への扉を開けた。V.ロッシやN.ヘイデンにも影響を与えた伝説のレースを完全ノーカット収録。特典映像(12分):予選ダイジェスト/阿部典史インタビュー

世界にそう言わしめた、衝撃の阿部典史GPデビュー戦。
構成はTVO版ノーカット57分+決勝後インタビュー8分+予選ダイジェスト4分です。

当時18歳。型落ちのNSRを駆りあのシュワンツ、ドゥーハンを力でねじ伏せ
終始テールトゥノーズ、サイドバイサイドで堂々のトップ争い。
残り3週を残しての壮絶な転倒シーンまで、画面から伝わる緊張感と存在感。
リタイヤはしたものの、このレースの主役は完全にノリックでした。
記録よりも記憶に残る、素晴らしいレースです。

福田照男の台詞がこの日のノリックを良く表しています。
「阿部、待ったなし！」

世界ＧＰにスポット参戦した阿部典史選手
型落ちのホンダＮＳＲ５００で世界チャンピオンのシュワンツやドゥーハンをレイト・ブレーキングで鮮やかにパス！
初めて日本人が外国人選手に対等に闘えたレースだと思います
残念ながらラスト数週で転倒を喫してしまいますがこの走りがヤマハのレイニー監督の目に止まりノリックは世界へ羽ばたくきっかけになったレースです
昨年、不慮の事故で返らぬ人となってしまった阿部典史選手の最高にアグレッシブなレースを収めたＤＶＤです

このDVDを購入しようという方は、収録されているレースの
内容については百も承知の事でしょうから、それはさておき、
星2つマイナスとしたのはDVDビデオの出来についてです。

メニュー画面にて「予選ダイジェスト」「本編」「インタビュー」「リザルト」
のいずれかを選択して再生するようになっています。
(自動で連続再生させるという選択肢はメニュー画面にはありません。)

自分はこのシリーズのビデオ(VHS版)をたくさん持っているのですが、
最初に「予選ダイジェスト」を見てみたら映像がとても綺麗だったので、
さすがにVHSビデオと違ってDVDビデオだとこれだけ綺麗になるのか、
と感心してしまったのですが、肝心の「本編」を見てみたら
VHSビデオと同等以下の画質で、ガッカリしてしまいました。

バイクを追ってカメラがパンしていくシーンでは、けっこう大きな
ブロックノイズが大量発生しますし、モスキートノイズも目につきます。

また、オーサリングについても、せっかくDVDビデオなのだから、
ラップごとにマーカーをつけるぐらいはやってくれても良いのではないか
と思うのですが、5分ごとにマーカーがつけられているだけです。

このレースを見るには現状このDVDしか選択肢が無いわけです。
レース内容については、当時まだ十代だったノリックがいきなり
世界のトップライダー達を相手に一歩も引かずに渡り合うという、
まさに空前絶後の、自分としても忘れられないものですが、
DVDビデオの出来としては、やはり残念という他ありません。

もう１８年も前の話になるんですね。
当時、社会人２年目の自分は、
ケビン・シュワンツを見たくて鈴鹿へ行きました。... 続きを読む

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