映画 けいおん! (Blu-ray 通常版)
2011年12月3日から全国で公開され、大ヒットを記録した映画「けいおん! 」待望のBlu-ray化!
<ストーリー>
卒業を控えた軽音部3年生 唯、澪、律、紬の4人は、いつもどおり部室でお茶したり、バンドの方向性を話し合ったり?とゆるやかな時間を送っていた。
そんなある日、教室で同級生たちが「卒業旅行」を企画していることを知り、唯たちも卒業旅行に行こうということになる。
そのことを聞いた梓も参加することになり、各自、候補地の希望を出す中、くじ引きの結果「ロンドン」へ行くことに決定!
ガイドブック等旅行の準備をしながら、各自、ロンドンへの思いをはせる。
<スタッフ>
原作:かきふらい(芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:堀口悠紀子
美術監督:田村せいき
色彩設計:竹田明代
撮影監督:山本 倫
楽器設定:高橋博行
音響監督:鶴岡陽太
音楽:百石 元
アニメーション制作:京都アニメーション
配給:松竹
<キャスト>
平沢 唯:豊崎愛生
秋山 澪:日笠陽子
田井中 律:佐藤聡美
琴吹 紬:寿 美菜子
中野 梓:竹達彩奈
[発売元]
TBS・桜高軽音部
(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部
本編109分/16:9/カラー/本編5.1ch&2ch/本編リニアPCM
・音声:オリジナル音声5.1ch(リニアPCM)
オリジナル音声2.0ch(リニアPCM)
※5.1ch音声をお楽しみいただくには、ご利用の機器の取扱い説明書をご確認の上、接続方法・対応アンプ等をご利用ください
・字幕:無し
ネタバレありです。ご注意ください。
映画の予告でも使われていた、軽音部一行がロンドンに出発する前の成田空港でのシーン。
芸能人役の紬を、芸能レポーター役の唯と律が「うわさの彼とはどーなってるんすか!」と問いつめる”空港やるやるネタ”を披露していましたが、
この場面にアニメ版『けいおん!』の演出方針が現れていたと思います。
ギャグを作品のメインに据えたいのであれば、ひとつのネタが終わったあとはすぐ次のシーンに移ります。
しかしこの場面では、おふざけがひとしきり済んで、芸能人よろしくすましていた紬が堪えきれずに吹き出してしまい、
唯と律がレポーター役をやめて前方に走り去っていく「オチがついた後」の様子までを、引いた位置からの映像で捉えていました。
つまりギャグで直接的に笑わせるというよりも、もう一歩下がった位置から、楽しそうな彼女たちの様子を観客がほっこりと眺める、というスタンスで楽しむ作品。
受け手がそういう楽しみ方に没入するには、画面の中のキャラクターが活き活きと『けいおん!』の世界観なりのリアリティをもって存在していなくてはいけません。
監督の山田尚子は「演出するにあたって、あの子たちのドキュメンタリーを撮るような気分で臨んでいるんです」
と発言するぐらいキャラクターの実在感にこだわっていましたが、付録で付いてくる絵コンテ集を眺めていてもそれは伝わってきます。
絵コンテには通常絵の補足として「ドアを開ける律」「梓、とろんとした表情で入ってくる」といった動きの説明が記入されるのですが、山田監督は時々こんなことを書き込んでいます。
○バンドが”解散の危機”に瀕するシーンで、梓が「やっぱり私達放課後ティータイムは明るくて元気な曲が・・・」と意見をのべるところに→「自分の意見はきっちり言う。エライ。」
○バウムクーヘンの袋を開けようと苦戦していた紬が、やっとのことで開封に成功、「開いたー」と喜ぶシーンに→「おめでとう」
動きの説明ではなくて、キャラクターへのメッセージ。絵コンテを「映像の設計図」と考えると、これらは余分な情報かもしれません。
でもここからは監督がキャラクターを「生きている存在」として大切に扱っていることが伝わってくるし、
その姿勢がコンテに反映されるのは映画に良い影響を及ぼしたのではないかと思います。
キャラクターを「生きている存在」として真剣に扱おうとしたときに、無視できなくなるのが「時間」です。
生きている以上、時間の経過からは逃れられません。元来”絵”であるアニメで時間を無視すると、そのキャラクターが本当に生きている存在だ、というリアリティが薄れて記号に近づいていきます。
(逆に記号性を強調する作品では”サザエさん時空”を導入する場合もあります。例えば同じ京アニでも、ギャグに必要なキャラの記号性と『けいおん!』的実在感とのバランスで苦戦した『日常』)
『けいおん!』の場合、原作の漫画版の段階から時間経過は物語の装置として組み込まれていましたが、アニメ、とくにテレビ版2期では時間経過から生まれるドラマ
(=卒業へのタイムリミット)が強調され、この映画版でも時間は「もうひとつの主役」といいたくなるぐらい重要な役割を果たしています。
他のレビュアーの方も指摘しておられるように、映画版は「時差=過去へのタイムトラベル=ロンドン旅行は楽しかった学園生活の追体験」という構造を持っていました。
ところでよく批判的に指摘されるように、『けいおん!』の世界では学園での人間関係の難しさや異性との恋愛、教師や親との価値感の対立といった、思春期につきものの困難が登場しません。
そのようなトラブルのない世界だからこそ、作り手は彼女たちのお茶や他愛ないおしゃべりの時間をたっぷりと描くことができ、また受け手はそれを安心して眺めていられるわけですが
これはキャラクターを「生きている存在」として扱うことからは離れた態度のように思えます。
では、そのような世界に生きるキャラクターたちにはリアリティはないのか?というとそんなことはなくて、この作品なりの世界観の中で彼女たちはとてもリアルな存在です。
そのリアリティは、細部では監督やキャラクターデザイン/総作画監督の堀口悠紀子、脚本の吉田玲子といった女性メインスタッフによる
女性目線からの”等身大のかわいらしさ”の執拗なまでの追求に支えられており、同時に大筋でそのリアリティを支えているのが、繰り返しになりますが、時間経過の導入です。
現実的な困難の排除された学園生活を送る彼女たちを、それでも「生きている存在」として真剣に扱うには作中で時間が流れなければいけないし、時がきたら「卒業」させなければならない。
そしていちど過ぎ去った時間が巻き戻らない世界観だからこそ、彼女たちの放課後のお茶やそこでの他愛ないおしゃべりが、とても貴重な時間として輝くのです。
映画版では、テレビ版との重複を避けたためか直接卒業式の様子は描かれませんでしたが、かわりに「卒業」にまつわる印象的なシーンが2つありました。
ひとつはあの名場面、3年生たちが屋上を走るシーンの直後。
走り終えた唯たちに「外」の強い風が吹きつけ、唯が風を見上げるように上を向くと、その頭上を鳥が飛んでいきます。カメラが切り替わって鳥の視点になり、唯たちを見下ろす。
ここはまるで、唯の視点が鳥と一体化したかのような錯覚を覚えます。そしてちょうど同じころ、校舎の「中」から、在校生である梓も同じ鳥を見送る。
このようなダイナミックな演出は、キャラクターの目線に寄り添って作られていたテレビシリーズではあまり見られず、映画版で解禁されたものです。
そしてこの鳥の視点が、主人公である唯の視野の広がり、ひいては3年生たちが学園から出て行く空間的な「卒業」を表しているように見えました。
もうひとつはラスト、学校を出た3年生たちが下校しながら大学生活への展望を語り合うシーン。
スカートから下の脚の演技だけでそれぞれのキャラクターの特徴を見事に表していましたが、
あそこで映し出される制服のスカートやソックス、タイツやローファーといった「女子高生アイテム」は、
逆説的に彼女たちがこの制服でこの通学路を歩くことはもう二度とないのだ、ということを表してもいました。時間的な「卒業」。
作り手たちはキャラクターを「生きている存在」として真剣に扱い、思い切り楽しい青春を送らせて、この映画で彼女たちを学園の外へと送り出したのです。
その意味で、これはアニメ版『けいおん!』の、とても誠実に用意された出口だったのだと思います。
どうしても「映画 けいおん!」を観たくなり購入。
非常に丁寧に作られていて、さすが「京都アニメーション」の作品です。
スタッフコメンタリーの再生方法が、他のDVD/BDと異なっており、再生機器のSONYやAMAZONさんに電話し、ご迷惑をおかけしました。
コメンタリーも四つあり、全部聞こうとすると半日がかりとなります。
嬉しいけど、疲れました(笑)。
内容は・・・今更言う必要はありませんね。
テレビシリーズが好きだった人は安心して購入できます。
「ナウシカ」を劇場公開時に映画館で観たおもいっきり昭和の人間です。
(「ビューティフルドリーマー」や「パトレイバー」をLDで持ってると言えば
わかりやすいでしょうか)
いろいろな偶然が重なって「けいおん!」を見始めたのが去年の10月頃。
本放送は終わったあとだったので、テレビ版は番外編を含めてDVDで
観ました。そして映画公開。
結局、映画館には10回行きました。それも1月に入ってからなので、生
フィルム等が目当てではなく、(もう、そういうのには興味ないし)純粋に
繰り返し観たかったからです。
とても良くできた作品です。一度観ただけではちゃんとわからなかった
部分もあり、何度も観るとその度に考えるところや発見があって非常に
密度が高く面白い映画です。
あまり書くとネタバレになるのですが、例えば卒業式前夜の平沢姉妹
の会話なども何気ないシーンに見えて、セリフに込められた「思い」に
気づくと実は結構名シーンだったりします。
おバカなことにもホンキで、ただ一人の後輩のために一生懸命な彼女たち。
大昔の青春ドラマにちょっと通じるものも感じました。
繊細で丹念な描写から作られる、まるで本当に生きてるかのようなキャラ表現。
同年代の娘を持つ人間として見ると、彼女たちが眩しくて、愛おしく、
そしてちょっと切ないものがあります。
映像面では、映画館のスクリーンを前提にしてるためか非常にロングショット
の画が多いので、細部がつぶれないBD版で観たほうがいいかと思います。
内容は最高でした。
パソコンで再生できないということ以外は文句のつけようがありません。大事な宝物になります。... 続きを読む
卒業旅行を中心に、TVシリーズ終盤を補うような形で最終話を迎えます。... 続きを読む
ロンドンを舞台にした軽音部の卒業旅行の話です。
面白かったです。どこにいてもやっぱり軽音部は軽音部だなーって思いましたw... 続きを読む
最初は「けいおん」なんて、ただの美少女キャラで、内容が無さそうと思って、見向きもしなかったんですけど、「don't say... 続きを読む
二期ラストの梓に捧げた歌の作成の経由と、番外編で出ていた旅行の話になります。... 続きを読む
いや〜泣けるわ〜。アンチの方は登場人物に対して「犬とかのペットを見ているよう」との感想を持たれる方が大勢いらっしゃるようですが、ワタイはその「犬とかのペットを見て... 続きを読む
けいおん!シリーズの集大成です。
教室でのライブでは泣いてしまいました。
けいおん!、けいおん!!を見た人はぜひ見てほしいです。
彼女たちが靴下をはかなくなったので、女子大生に鳴門工も変わるのかと
知り合いに勧められて仕方なく見たが内容が無さすぎる
まぁ…何て言うか作画も微妙だったし... 続きを読む
私自身の年齢としては結構イってますw... 続きを読む
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