ブルー・ゴールド 狙われた水の真実 [DVD]

ブルー・ゴールド 狙われた水の真実 [DVD]

地球温暖化より深刻な水危機を描く衝撃のドキュメンタリー
“水戦争”の時代、21世紀を生きのびるためのサバイバルムービー

【解説】
海に囲まれ山林が多い日本に住んでいるとピンと来ないかもしれないが、今後の世界の人口増加を考慮すると水資源は足りなくなるのが現状だ。そして、日本の山林の地下水脈は最近外国企業に狙われている事がつい先日報じられていた。そのことからして、20世紀が“石油戦争”の時代だとしたら、21世紀は“水戦争”の時代になると言われている。

『ブルー・ゴールド:狙われた水の真実』では世界で起きている様々な“水戦争”の現状をドキュメントしている。水企業は、開発途上国に水道事業の民営化を迫り、ウォールストリートは、淡水化技術と水の輸出計画に投資の狙いをつけ、腐敗した政治家は、水の利権を自らの利潤や政治的利益のために利用し、人類の財産である水資源を独占しようとする企業はボトル・ウォーター・ビジネスで世界中から利益を上げる構造を作りあげる。そして、“石油戦争”から“水戦争”の時代となった現在、軍の管理による水資源の発掘は、世界規模の“水戦争”の舞台となろうとしている。

またこの映画では、市民が清涼飲料水メーカーを訴えたアメリカでの裁判、国連に「水は人権であり公共信託財」である水憲章採択を迫る運動、水道が民営化されたボリビアでの抗議運動など、“水”をめぐる人々の権利闘争を、世界規模で追跡していく。

『「水」戦争の世紀』著者モード・バーロウは言う、「これは私たちの革命、私たちの戦争なのです」と。



この危機的状況を伝えるドキュメンタリーは「不都合な真実」のような決して派手な演出はないので目立たない部類になりますが、ぜひ知ってもらいたい現実だと思いました。近年日本全国各地の水源地を中国の企業が買いあさっているニュースを目にしたことがありますが、それほどの危機感を感じませんでしたが本作を見て考えが一変しました。本作では発展途上国の水の権利を先進国のいち民間企業が独占し、コカコーラよりも水の値段の方が高い国など信じられない状況を紹介しています。ボリビアでは水の権利が民営化されたことで、国民は雨水を集まることさえ禁止され、水の値段も高騰。本来雨が降ったら地に浸透し、水は循環していかなければいけないのに、コンクリートで固められる都会だとそのまま下水から流れて海に流れてしまう。ここで思い出したのが脱ダムです。ダムは膨大な量の水を堰止めますが、水は澱んで水銀が広がり地には浸透しません。温泉天国の日本では大量の地下水をくみ上げていますが、これもいつ枯渇するかわからない。耳が痛い問題でできれば避けたいとは思うかもしれませんが、これは現実に直面する危機的な問題で、個人個人が水を大切に使うきっかけになればとぜひおすすめしたい作品です。

概要
『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』(原題:Blue Gold: World Water Wars)は、2008年のアメリカ映画(日本では2010年公開)。モード・バーロウとトニー・クラークによる告発本『「水」戦争の世紀』をベースとしたドキュメンタリー映画である。

アフリカのある国では、コカコーラよりペットボトルの水の方が2倍も高い。コカコーラ社がアメリカで発売しているミネラルウォーターは、水道水が原料であり、濾過しただけである。

いわゆる淡水は地球上の水の3%しかないという話は知っていた。しかし、ここまで水の枯渇が地球規模で進んでいるとは想像の範囲を超えていた。しかも、ネスレ、スエズなど大手4社が水ビジネスを牛耳っている。

「 『ブルー・ゴールド:狙われた水の真実』には、「ネスレ」や「スエズ」や「コカ・コーラ」など、水を商品化して独占しながら利潤をあげようと画策する多くの水企業が登場して、激しく告発されている。飽食の先進国が栄養失調や飢餓に苦しむ途上国から食料資源を収奪する問題を告発したドキュメンタリー映画『ありあまるごちそう』(2011年)では、ラストにネスレのCEOであるペーター・ブラベックがインタビューに応じ、「私たちは世界中で仕事を生み出し、安い製品を生み出し、飢えの問題にも取り組んでいる」と語りながら、「この国は素晴らしい」と社内モニターの映像を示す。そこに映し出されるのは、ロボットが制御する日本の無人工場だ。

 日本は年間5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1である1940万トンを捨てている。食糧廃棄率においては世界一だ。世界では今も、1日5〜10万人の人たちが、飢えで亡くなっている。日本が廃棄する食料は、年間で5000万人分の食料に匹敵する。そしてもちろん、廃棄される仮想水の量も莫大だ。

 観終えてから、ずっと考えている。ペーター・ブラベックCEOは、なぜ日本をあれほど熱っぽく賞賛したのだろう。そして『ありあまるごちそう』の監督であるエルヴィン・ヴァーゲンホーファーは、なぜこのシーンをラストにしたのだろう。折しもこの4月から、世界最大の水事業会社であるフランスのヴェオリア・ウォーターが、松山市の水道業務を受託することが決定した。ヴェオリアが関わる浄水場の給水量は1日当たり14万トンで、松山市に暮らす人口の9割強に当たる48万人に水を供給するという。なぜこれがもっと大きなニュースにならないのかが不思議だ。

 ちょうどここまで書いたとき、2040年までに世界の水不足はさらに深刻化して地域情勢の不安定化や紛争を招く恐れがあると分析した報告書を、3月22日(つまり昨日)に米国家情報長官室が発表したとのニュースを、ネットで見つけた。水不足の主な要因として情報長官室は、人口増加、経済発展、気候変動を挙げている。水資源の独占によって利潤を肥やそうとする大企業の存在が要因から抜け落ちているけれど、いずれにせよ状況は本当に深刻なのだろう。」

上記はネット記事からの引用であるが、水や食料の問題は、人口が70億人からピークの100億人を目指そうというこの地球にあって、深刻な問題である。スーパーマーケットに行けば有り余る食料品があるではないかという錯覚に囚われるが、311後はあっという間にスーパーマーケットから食料品が消えた。一瞬の出来事である。複雑な流通機構の上に有り余る物資が演出されているだけに過ぎない。

目で見たものも大切だが、このようなドキュメンタリー映画も洞察を与えてくれる貴重な情報源だ。
ネスレやコカコーラがそんなに悪徳企業とは思いたくないが、食の独占を、特に水の独占を商機と考えているのは間違いあるまい。日本は比較的水資源が豊かで品質が良いが、それだって福島の一部は放射能に汚染されている。政府や企業は市民の利害と一致しないのは古今よくある話で、誰かが自分を守ってくれるとは考えてはならない。

水がジュースよりもお金を出さなければ買えない国がある。
非常にショッキングな現実を知らされた。先進国のエゴや大企業の支配。
環境破壊の事実。非常に多くの気付きと問題意識を持たされた作品。
おススメ

既存を踏襲していてつまらない。目新しい切り口もなかった。途中で眠くなる。

何も知らずに、ペットボトルの水をがぶがぶ飲んでいました。。。。。... 続きを読む

水いについて色々考えることのできるDVDでした。... 続きを読む

水事情の悪い国を旅行した事のある方ならご存知だとおもうが、国内のどこでもある程度の品質の水を安定的に供給できていて、しかもその水は安全だと言える国は少ないというこ... 続きを読む

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