プラハ! [DVD]
チェコから最高に美しい、
スタイリッシュなミュージカル映画がやってきた!!
【作品概要】
舞台は 1968 年夏のチェコスロヴァキア。"プラハの春"を謳歌していたのどかな時代。女子学生テレザ、ブギナ、ユルチャは高校卒業を控え、燃えるような恋とロストバージンに憧れている。垢抜けた彼女たちは学校の人気者。しかし、言い寄って来るクラスメートの男の子たちは幼稚で全く相手にならない。
その頃、社会主義体制に反対し、アメリカ亡命を夢見る若い兵士シモン、ボブ、エイモンが軍を脱走し町へ逃げて来る。偶然出会ったテレザは、一目でシモンと恋に落ちる。彼らを教会の修繕に来た修復工と勘違いしたテレザは、シモンを探しに教会へと向かう。一方、隠れ家を見つけたシモンたちはサンフランシスコに向かう夢を語り合っていた。
卒業試験のため学校に向かったテレザは駅でシモンと再会し、デートの約束をする。
やがて、3人それぞれが恋に落ち、一夜を共に向かえることに。
その幸せも束の間、国境を越える列車の汽笛と共に自由の国アメリカを目指して駆け出す彼ら。
しかし、自らの自由よりもテレザが忘れられないシモンは・・・。
1:多彩なミュージカルシーンと鮮やかな衣装
2:受賞暦
☆チェコ・ライオンアワード2002 2部門
☆ピルゼン・フィルムフェスティバル2001最高観客賞(フィリップ・レンチ)
3:本国で大ヒットを記録したミュージカル映画の傑作!
魔法の都と言われるチェコ、最高に美しい、スタイリッシュなミュージカル映画
【スタッフ、キャスト】
監督:フィリップ・レンチ
製作:フランチェスカ・ヤンダ
脚本:ズデネック・ゼレンカ
出演:ズザナ・ノリソヴァ(テレザ)、ヤン・レヴァイ(シモン)、ヤロミル・ノセク(ボプ)、アンナ・ヴェセラ(ユルチャ)、ルボ・コステルニィ(エマン)
目が!いや全身が「ハートマーク」になってしまいそうなぐらい素敵だ!
正月からいきなりハートマーク怪人かオレわ。まあハートマーク怪人は置いておくとして(笑)、これはシブヤ系オシャレ指数を極限まで濃縮したような'60sポップセンスの百花繚乱!な青春映画なのだ。と、言っても'60年代ではなく、2001年に製作された映画で、チェコ本国では20人に1人が観たという大ヒットを飛ばしたそうだ。
『プラハ!』と言いながら、舞台はドイツ国境近くの小さな町。時は'68年。ドプチェク第一書記がとった自由化政策によって、社会主義圏の国境を越えてポップカルチャーやフラワームーブメントの波が押し寄せ、チェコスロバキアは「プラハの春」と呼ばれる雪解けの時代を迎えていた。
若者たちはポップスにダンスと、まさに青春を謳歌。高校卒業を迎えたテレザ、ブギナ、ユルチャの仲良し3人組の女の子は、素敵な出逢いを待っていた・・・でも、クラスの男子はいまいちさえないコばっかり。そんな時、3人は駅で素敵な若者たちとばったり出会う。その中の一人、シモンに一目で恋に落ちてしまうテレザ。しかし彼らは、自由を求めてアメリカ亡命を夢見る脱走兵たちだった・・・。
ストーリーの筋は、青春映画として特に真新しいものはなく、と言うよりはむしろ過去に作られてきたアメリカやイギリスやフランスの青春映画やミュージカルの「いいとこ取り」をしてリミックスしたような内容・・・『アメリカン・グラフィティ』や『スタンド・バイ・ミー』は言うに及ばず、ジャック・ドゥミの『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』辺りの影響はすごく強く感じられる。何しろヒロイン(テレザ)の髪型がカトリーヌ・ドヌーヴそっくりで爆笑してしまうのだが、そこも含めて許す!といってしまいたくなるほど、この映画全編に渡って横溢するアートセンスがとにかく素晴らしいのだ。
まず、オープニングがすごくイカしてるのが、カラフルな衣装を着た若者たちがタタタタッ・・・と駆けてゆく足元をカメラが追っていくと、壁をすり抜けた瞬間に白黒映像に・・・と思ったら、ヒキの画になると白黒の衣装の男女が金ピカに輝くブラスやトランペットを手に合奏!ほとんどモノトーンで構成された画面に、ブロンドの髪と楽器だけがまぶしく輝いていて、「カッチョエエ〜!」と思わず叫んでしまうCOOLなビジュアル。超スタイリッシュ!
あとはもう止まりませんよ。カラフルな衣装やデザインセンス抜群の美術&素敵な歌と踊りのオンパレード。
チェコ人って、世界のどこの人々よりも突出したアートセンスを持っていると信じて疑わないのだが、もうここぞとばかりにその才能をぶちまけたような、ポップアートの万博、レトロカルチャーへの臆面もない愛、スタイリッシュ極まりない映像の大洪水、目が嬉しさのあまり痙攣してしまいそうな超ハッピームービーなのだ。
実は筆者、ミュージカルがちょっと苦手な人間なのだ。なぜかと言うと、ドラマの最中に突然人物が歌いだす&踊り出すという展開が、生理的にどうしても受け入れ難いものがあって、ミュージカルとはそういうものだと判っていても、こればかりは理屈でなくダメなのだ。しかし・・・この映画は何の違和感も感じなくてビックリ。いくつかの理由があるのだろうが、まずは全編に亘って映像がスタイリッシュなので、ミュージカルに変転する瞬間に違和感を感じないのが一つと、それに加えて日常から非日常(ミュージカル)に変転する時の演出も巧く、違和感なくミュージカルへ移行していくカメラワークも見事。
ミュージカルシーンの美術や小道具も凝りに凝っていて、すごくポップで素敵だ。
'60年代を彩った、「恋のダウンタン」を始めとする名ポップスの数々の、チェコ語バージョンが聴けるというのも密かなお楽しみ(笑)。
あと、チェコ映画ならではの個性は、やっぱり「プラハの春」を背景にしていることで、セリフの端々に社会主義国家の匂いが漂っている。
例えば、「お父様がソ連勤めだからって、将来が安泰とは思わない方がいいわね」(学校のセンセのセリフ)とか
「トイレの掃除がなってないし、党のスローガンも掲げていない」(レストランの客の文句)などは、めりけんやえげれすの青春映画ではまずお目にかかれないセリフだ。
とてつもないポップアートの洪水の如き本作も、やはり能天気なまま終わってしまう青春映画ではなく、ラストではソ連をはじめとするワルシャワ条約機構の軍事介入・・・が描かれ、短い生命を謳歌した「プラハの春」は踏みにじられる。
決してハッピーエンドとはいえないラストかもしれないが、でも悲劇と言い切ることもできないラストだと筆者は思う。今は苦渋にじっと耐える時でも、この映画のラストには、未来への可能性が残されている、そう思いたい。
再びポップとアートの輝きを!
オシャレな喪失モノか、と、オキラクな姿勢で見始めました。
キャンディカラーの世界、セルロイドのイヤリング…ビンテージ好きにはたまりません。
ビーハイブヘアで口頭試問に挑んじゃう高校生だなんて。
ストーリーは、テレザとシモンの悲恋を軸に進みますが。
ワルシャワ条約の侵攻が、盛夏の街並みに陰りを落とします。
テレザの父親が画面をピリっと締めており、釣り糸を垂れる姿が象徴的でした。
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